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最終更新日:2026/07/13
完熟のおいしさは家庭栽培ならでは!育てる喜びが広がるイチジク

イチジクは、西アジアを原産とし、紀元前3000年頃から栽培されてきた歴史ある果樹です。「不老長寿の果実」とも呼ばれ、今も世界中で愛されています。
最大の魅力は、木の上で完熟した果実のおいしさ。市場に流通するイチジクは傷みやすいため、完熟前に収穫されますが、家庭で育てれば、木の上でじっくり熟し、とろけるように甘く濃厚な味わいになった最高のタイミングで収穫できます。このおいしさは、自分で育てた人だけが味わえる特別な楽しみです。
多くの品種は1本で実がなる自家結実性なので、広い果樹園がなくても家庭菜園や庭、鉢植えで気軽に育てられます。さらに、次々と実をつけるため収穫期間が長く、夏から秋まで新鮮な果実を楽しめるのも魅力です。
果実には食物繊維やカリウム、カルシウムなどが豊富に含まれ、そのまま味わうのはもちろん、ジャムやコンポート、焼き菓子などにも大活躍。育てる楽しみ、収穫する喜び、そして完熟果のおいしさを存分に味わえるイチジクは、ぜひ庭やベランダで育ててみたいおすすめの果樹です。
品種の選び方
果実が成熟する時期により、「夏果専用種(6~7月収穫)」、「秋果専用種(8月以降収穫)」、「夏秋兼用種」に分けられます。夏果は収穫期が梅雨時と重なるため、露地栽培する場合は、秋果専用種や夏秋兼用種が栽培しやすく、鉢植え栽培にも適しています。栽培適地
暖かい地域に向きますが、耐寒性の強い品種(ホワイトイスキア、ブラウンターキー、ホワイトアドリアチック、早生日本種、セレスト、ホワイトゼノアなど)を選べば寒い地域でも栽培でき、北海道南部まで庭植え栽培可能です。日当たり、水はけがよく、風あたりが少ない場所を選んで植えつけます。実の付き方と剪定方法
夏果と秋果で実のつく時期と剪定方法が異なります。夏果は前年に新梢の先端にできた花芽が翌春に開花・結実して6~7月に成熟します。冬に全ての枝を剪定すると夏果がつかないので、夏秋兼用種と夏果専用種は実をつける枝を数本残し、それ以外の枝は下3芽くらいを残して切り戻します。
秋果は春に伸びた新梢に花芽がつき、夏~秋に実が成熟します。秋果専用種は冬に全ての新梢を2~3芽残して切り戻します。

仕立て方
新梢が成長する間、絶えず新梢に花芽が分化しますので、毎年結果枝を上手に確保することが大切です。放任すると大木になるので、定植後3年程で基本樹形をつくり、その後は樹形を保ちながら毎年新梢を出させます。途中、頂芽(枝の先端の芽)は使わず、伸びた枝を半分強に切り詰めるようにするのが大切です。主な仕立て方には杯状仕立て、一文字仕立てがあります。
鉢植え
鉢植えは自然樹形でよいのですが、毎年1~2本の結果枝を確保するように剪定します。
杯状仕立て
1年目の冬に苗木を50~60cmの高さで切ります(流通している苗木はすでに切られた状態です)、主枝を3本発生させて2年目の冬に30~50cmのところで切り戻し、さらに1本の主枝から2本の枝を出させて3年目の冬に下から2芽残して切り戻します。最終的に全体で15~20本の結果枝を出させて全体の樹形が杯状になるように仕立てます。
一文字仕立て
苗木を50~60cmの高さで切り、左右に2本の主枝を出して水平に誘引して3~4mの「一」の字になるよう仕立てます。この左右の主枝から毎年新梢を15本前後伸ばして結実させます。

病虫害
病気は特にありませんが、カミキリムシが大敵で、枝や幹に幼虫が入ると枯れることがあります。成虫は見つけしだい捕殺し、幹に穴があいたり、幼虫のふんが出ていれば殺虫剤を注入します。施肥・水やり
肥料をたくさん必要とする果樹です。12月に元肥として有機肥料を施し、6月、8月に速効性化成肥料を施します。庭植えの場合は水遣り不要です。鉢植えの場合は乾いたら与えますが、過湿に弱いので注意します。夏場は生育旺盛となり、葉が大きく蒸散量が多いので、水切れしないよう注意します。収穫方法
果実が下垂し、指で押すとやわらかくなった頃が完熟期です。果頂が割れる品種は割れた直後が適期です。高温期は腐敗しやすいので収穫後はすぐに冷蔵します。また、秋果の熟期を早めたい場合はイチジクの実の先端の目(穴)にストローなどで植物油(ゴマ油やオリーブ油など)を1~2滴注入する(オイリング)すると10日ほど早く成熟します。7月中~下旬に行ってください。品種別の実の大きさ比較

