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6月のお手入れ~挿し木、摘芯、ハーブのお手入れ~

あっという間に春も過ぎ、湿りがちなお天気になってきました。 植物の生育が最も盛んな季節。雑草抜き、混み合った枝の間引きなどをこまめに行って、なるべく涼しく気持ちよく過ごさせてあげましょう。


梅雨の前にはぜひ挿し木を




湿度の高くなるこの季節は挿し木の適期。ぜひお試しください。 ハーブならセージやローズマリー、ミント、月桂樹など。クレマチス、バーベナ、コリウス、フクシア、などの草花も挿し芽ができます。 花木なら、アジサイやユキヤナギ、ツルバラ、レンギョウ、ジンチョウゲクチナシなどができます。 まずさし穂をとりますが、頂上に芽のある、茎が緑色の枝を切りとります。下葉を落とし、大きな葉も半分くらいにカットして葉からの水分の蒸散を抑えます。 落葉樹の場合は枝の先端も切り落とし、真ん中の部分を使います。


平らな鉢に鹿沼土やバーミキュライトを入れ、割り箸で穴をあけて枝を挿します。たっぷり水をやり、ビニールをふわっとかけて日陰に置きます。(上図) 梅雨に入れば、ビニールをかけなくても十分に湿度が保てるので気軽です。そのまま1~2ヶ月おいて、枝を引っ張ってみてもすっと抜けないようになれば根がでています。 3ヶ月くらい経ったら1本ずつ別の小鉢に植え替えましょう。


ハイブリッドティーローズのシュートの摘心




バラの中でも四季咲きで花がゴージャスなハイブリッドティーローズ。次々に蕾が上がってくるこの季節ですが、一方で根元からは太いシュートが伸びてきます。こちらも摘心が必要です。 20cmくらいになったら芽先を摘み取ります。するとまたわき芽が伸びてきますので、それが20cmくらいになったら摘み取る、を4、5回繰り返し、来年の主幹枝となる充実した枝を育てます。 フロリバンダは1回だけ摘心します。オールドローズ、イングリッシュローズ、つるばらは摘心は不要です。 また、各種バラの新苗は5月に続いて植え付け適期です。


キイチゴとブルーベリーの摘心


ブルーベリーの実も日に日にふくらんで、早いものは6月半ばから収穫期を迎えます。 根元から元気のよいシュートが伸びていると思いますが、このまま置いておくと、枝数がふえずに収穫が減ってしまうので、6月になったら先端はカットしましょう。こうするとわき芽が伸びて、この芽に来年実がたくさんつきます。


ハーブのお手入れ




雨がちな6月は、高温多湿を嫌う品種にとって厳しい季節です。特に湿度に弱いのはイングリッシュラベンダー、セージ、サントリナ、オレガノ、タイム、ローズマリーなど。これらは花が終わり次第切り戻し、混み合った枝は間引いて涼しく過ごさせるようにしましょう。 切りもどした枝はもちろん、ハーブティーやお料理に活用を。鉢植えのものは雨が続くようになったら軒下など、雨のかからない場所に移動させます。鉢を棚など高い場所に上げて、地面からの泥の跳ね返しが当たらないようにするのも大切です。


同じハーブでも、暑いのが好きなバジル、ナスタチウム、レモングラス、ヘリオトロープなどなこんな季節も元気です。水切れさせないよう注意しましょう。 バジルは頂上の芽先に蕾がみえたら摘み取り(摘心)、わき芽を伸ばすとこんもりとしてきます。


観葉植物


気温が高くなるこの時期は、観葉植物にとっては過ごしやすい季節。戸外に出してあげましょう。思い切って夏の間は庭植えするのもよい方法です。 植え替え、挿し木も適期です。


宿根草の植付け


バーベナ、ギボウシ、ゼラニウム、孔雀アスター、ロニセラ、チョコレートコスもし、ウィンターコスモスなどが植え付け適期です。