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最終更新日:2026/07/03
あなたはどの香りが好き?個性豊かなミントの世界へようこそ
ミントはたいへん種類の多いハーブで、その数は数千種ともいわれます。
よく育つうえに交配しやすいため、次々に変種が作り出されたのでしょう。

ジンジャーミント、アップルミント、レモンミント、オレンジミント、オーデコロンミントなどなど、名前だけで香りが想像できるミントも、たくさんあります。指でこすってどんな香りがするか確かめるのも楽しいですね。
イギリスの家庭でラムのローストに添えられるスペアミントのソースは、ローマ人が伝えたといわれます。独特な香りのあるラムの肉に、さっぱりとしたミントソースは絶妙な組み合わせです。
ミントソースは、ミント一束分の葉を洗ってよく水気をきって細かく刻み、砂糖小さじ2をまぶして包丁の背でたたき、お酢大さじ2と熱湯大さじ1と2分の1、塩小さじ4分の1とともに器に入れてよく混ぜ、1時間ほど味をなじませて作ります。
ミントという名称は、ローマ神話に登場するメンタという女性の名前に由来しています。プルトー王に愛されたメンタは、王の妻の嫉妬により、香りのよい草に変えられてしまいました。その草が現在のミントだったそうです。
スーッとした香りのミントは、歯磨きやガムでおなじみ。でも、ミントの効用は、香り以外にもいろいろあります。
疲れたときのミント・ティには、リフレッシュして眠りを誘う効果があります。忙しくて疲れた夜は、カモミールとブレンドしたティを、眠りにつく前に試してみてください。おだやかに眠りにつけます。
また、食べ過ぎて胃がもたれたとき、お腹がはっているときにもミント・ティを。胃をあたためて消化を助けるとも言われています。ペパーミントとスペアミントがおすすめ。

ちぎってサラダにくわえたり、デザートに添えたり、刻んでバターにまぜたり、豆類をゆでるときの香りづけにしたり、使い方はいろいろ。シロップをつくりおきしても便利です。通常はシナモンやクローブ、オレンジ、ハチミツ、赤ワインでつくるホットワインですが、オレンジのかわりにミントで香りづけして、白ワインを使ってよく冷やしてもおいしいです。

食用としてだけでなく、浸出液をマッサージや染色に使うこともできます。
染物は黄色から緑色に染まります。
ミントの種類によっては、子宮に刺激を与えるものもあるので、妊娠中は多くとらないように注意してくださいね。
花壇の虫よけにも。カメムシはミント系のニオイが嫌いともいわれています。
<分類別ミントリスト>
●フルーツ系(果物の香り)
・アップルミント:リンゴのような甘い香りと丸い葉が特徴
・オレンジミント:柑橘類の爽やかな香り
・グレープフルーツミント:ほろ苦さと酸味を感じる香り
・パイナップルミント:斑入りの葉が美しくパイナップルの香り
・バナナミント:バナナに似た甘い香りがする珍しい品種
●柑橘・スパイス・その他香料系
・オーデコロンミント:香水のような華やかで強い香り
・ジンジャーミント:生姜のようなスパイシーな香りと黄色い斑
・レモンミント:レモンのようなすっきりとした柑橘系の香り
・キャンディーミント:お菓子のような甘みのある爽やかな香り
●定番・清涼感系(ペパーミント・スペアミント系)
・イングリッシュミント:ペパーミントの一種で料理や紅茶に最適
・カーリーミント:スペアミントの変種で葉が縮れている
・キューバミント:カクテルの「モヒート」に使われる本場の品種
・クールミント:清涼感が強くハッカ飴などに使われる
・スペアミント:甘みのある爽やかな香りで料理や歯磨き粉の定番
・ペパーミント アメリカンブラック:茎が黒っぽくメントールが強い
・ペパーミント ホワイト:茎が緑色でマイルドな清涼感
●注意が必要な品種ペ
・ペニーロイヤルミント:防虫効果が高い。毒性があるため食用不可
では育て方を。
ミントはハーブの中でも特に育てやすい種類です。
種まきしても容易に芽を出し、枝を切って水にさしておけばすぐに根を出すので、挿し木も簡単です。同じ香りのものを増やしたいときは挿し木で増やします。種は春(3月中旬~6月)と秋(9月中旬~10月)に蒔きます。
梅雨の時期も元気で嬉しいのがミントです。夏の乾燥には弱いので、気をつけます。どんどん伸びるので惜しみなく利用できます。肥料は月に1回程度少し与えます。
関東地方程度の冬なら、戸外で越冬できます。乾燥しないように適湿を保つようにします。霜で根が浮き上がると乾燥しやすいので気をつけてください。3月ごろになると新しい芽がたくさん顔を出すので、古い枝は株元で切り、肥料をあげて春にそなえます。
生育旺盛なミントを植えるときに注意したいのが、品種間交配です。
ミントは地上・地下ともに、異なる香りのハーブと簡単に交配するため、同じ場所に植えると、みんな同じ香りになってしまいます。
根が混ざり合わないように土の中に仕切りをしたり、または鉢のまま埋めたり工夫が必要です。
また、ミントはどんどん根を伸ばして株を大きくするので、寄せ植えにすると他の植物が負けてしまうことがあります。庭に植える際は、じかに植えず、鉢のまま埋めてください。

株全体を切り戻す場合は、土の近くから芽がでている場合は、伸びている枝を切り取ります。伸びてしまっている場合は、株もとから2~3節程度を残して、節のすぐ上で切ります。切ったものは利用するか、花瓶にさしても素敵です。
