栽培ガイド

最終更新日:2024/05/24

9月のハーブのお手入れ

1.9月のハーブと管理のポイント


暑さが苦手のハーブにもホッと一息の季節がやって来ました。
気温が下がるとともに、夏の水やりから秋の水やりに切り替えましょう。 
9月はまた、長雨や台風の心配もあり、気が抜けません。
冬に向けての準備や来年の計画も、今からしておきましょう。

置場所:
暑さを避けて移動したり、寒冷紗をかけていたものは日当たりよく。日焼けしないよう、曇りの日から徐々に慣らすように気をつけて下さい。
水やり:
上旬の残暑が厳しい間は夏の要領で、毎朝早朝にたっぷり。
気温が下がってきたら、土の乾き具合を確認しながらひかえめにします。くれぐれも過湿にならないように。
地植えはしおれない程度の間隔で水やりします。
施 肥:
暑い間お休みしていましたが、気温が下がってきたら開始します。およそ、2ヶ月に1度が目安です。
セージやラベンダー、タイム、ローズマリー等はチッソが少なめを、その他はチッソ、リン、カリ等比の緩効性化成肥料を施します。


2. タネの採取


バジルやラベンダー、ナスタチウムなどの種を採取しましょう。
だいたい、花穂が褐色になるとタネが熟します。黒く光沢があり、厚みのあるものがよいタネです。
ミントやバジルなどは交雑しやすいので、近くに違う品種を植えていたなら、新しくタネや苗を購入するほうがよいでしょう。
耐寒性のある種類はとりまき(タネを採取してすぐまく)し、そうでないものは来春まくとよいでしょう。部屋の中で育てるのなら、秋まきして大丈夫です。

3. 秋のタネまきの適期


タネまきが適するのは最高気温が25℃以下になったころ。
目安はヒガンバナの咲くころ、つまりお彼岸ごろでしょうか。
ジャーマンカモミール、パセリ、ボリジ、ロケットなどが適期です。

寒さに強いタイプのハーブは秋にタネをまくと、冬の低温にあって株張りがよくなり、春先の生育が早くなって花も早く咲きます。
また、こぼれダネが自然と発芽してきます。  

4. 挿し木で増やす


これもタネまきと同じで最高気温が25℃を下回るようになればOK。
ベイ(ゲッケイジュ)、ローズマリー、レモンバーム、ミント類、ヘリオトロープなどを増やしましょう。

5. 切り戻し


花が咲いたりタネの出来たバジルや、ミント、レモンバーム、フェンネルなどを切り戻します。

特に、バジルは花を咲かせると葉が少しづつ硬くなり株が老化するので、思いきって切り戻しをしましょう。こうすると、新しい茎や葉が伸びてまた柔らかい葉が収獲できます。
切り戻したあと追肥します。
この後は花穂が出やすくなるので、花穂は早めに切り取ります。
花瓶にさして花を楽しんでもよし、ドライフラワーにしてもよし。

ローズマリーはすでに秋以降に咲く花芽がついているので、剪定や切り戻しはしないでおきましょう。

6. 植え替え、植えつけ


レモングラスは植え替えできます。
植えつけはタネまきと同様、最高気温が25℃を下回るようになればできます。
ローズマリーやタイム、セージは水はけのよい土に、レモンバーム、ミント、レモンバームなど適度な湿度を好んだり乾燥を嫌うものは腐葉土などの有機質を混ぜ、保水性のよい土にします。