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11月の芝のお手入れ
- 1. 11月の芝生
- 寒さに弱いコウライシバは多くが11月に花を咲かせ、生育停止期に入ります。花は黒っぽい穂のような花。そのままにしておいてかまいません。 冬から春にかけての雑草をこの時期に取り除いておきます。 寒さに強い西洋シバは先月に引き続きさかんに生育して、5月と同じくらい見事な緑のカーペットになります。9月にタネをまいたばかりでも11月にはもう立派な芝生のできあがりです。 オーバーシーディングした芝生では、コウライシバは隠れて、すっかり西洋シバに覆われてしまいます。
- 2. 11月の管理
- 水やり:
- コウライシバには与えません。 西洋シバには、晴天が続いて乾燥している場合は週に1~2回散水します。
- 施 肥:
- コウライシバは施しません。 西洋シバには化成肥料を1㎡あたり30g施します。
- 病虫害:
- とくに心配なものはありません。
- 3. 刈り込み
- コウライシバはしません。 西洋シバは月2回、刈り高2.5㎜と低めに刈り込みます。
- 4. 除草
- 生育が旺盛な西洋シバは、冬の雑草がのさばる余地がありませんから問題はありません。 コウライシバは色が褪せてくる分、雑草が目立つようになります。10月に引き続き、この時期にうまく除草をしておくことです。 例えば、スズメノカタビラは普段はシバとの見分けが難しいのですが、この時期はシバが色あせるのに対し、緑が鮮やかなので判別がつきます。 また、カタバミは冬を越すと除草が難しくなります。今のうちに球根ごとていねいに抜き取っておきましょう。
- 5. 雑草以外のお邪魔ムシ:苔と藻
- もしかして、芝生に苔やら藻が生えたりしていませんか。 藻は、シバが病気や害虫のためにはげてしまったところに、光が当たると発生することがあります。特に西洋シバで多く見うけます。 苔は、日陰に多いものですが、日当たりの芝生でも水分が多いと、発生するタイプがあります。 これらが芝生に広がると、排水が悪くなりますから悪循環で、ますますのさばることになりますから早めに手当てしましょう。 苔は手で取り除き、その穴に目砂で埋めると回復しますし、十分に施肥していると生えてきません。が、やっかいなのは藻です。排水に努め、どうしても駆除できなければ、非常手段として消石灰30gを1リットルの水に溶かし、散布します。ただし、年1回以下に止めましょう。