栽培ガイド

最終更新日:2026/08/26

光をまとう小さな宝石―はじめてのハオルチア栽培ガイド


ハオルチアは、南アフリカ原産の小型多肉植物です。宝石のように透き通る「窓」や、端正な葉の模様が美しく、ゆっくり育つため姿が崩れにくいのが魅力。強い日差しを必要とせず、室内でも育てやすいことから、多肉植物を初めて育てる方にもおすすめです。

*「窓」とは、葉の先端にある光を通す半透明の部分です。キラキラと透き通って見えるのが特徴で、オブツーサなどの軟葉系品種によく見られます。


基本の育て方



〇置き場所・日当たり
明るい日陰や、レースカーテン越しに光が入る場所が適しています。春と秋は穏やかな日光に当てると、締まった美しい株に育ちます。
真夏の直射日光は葉焼けの原因になるため避けましょう。光が不足すると葉が間延びする「徒長」が起こるので、暗すぎる場所にも注意が必要です。

〇水やり
土が完全に乾いてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。受け皿にたまった水は必ず捨ててください。少量の水を頻繁に与えるよりも、乾湿のメリハリをつけることが大切です。

春・秋:土が乾いたらたっぷり与える
夏:蒸れや根腐れを防ぐため、水やりを控えめにする
冬:生育が鈍るため、回数を減らして乾燥気味に保つ

葉が少し柔らかくなったり、しぼんだりするのも水やりの目安です。ただし、土が湿っているときは水を追加しないでください。

〇土と鉢

水はけのよい多肉植物用の培養土を使用します。鉢は底穴のあるものを選び、株に対して大きすぎないサイズが適しています。初心者には、土の乾き具合を管理しやすい素焼き鉢もおすすめです。

〇温度・風通し

過ごしやすい温度の目安は、およそ10~25℃です。高温多湿と霜を苦手とするため、夏は風通しのよい涼しい場所、冬は明るい室内で管理します。
エアコンの風が直接当たる場所や、冬の冷たい窓際は避けましょう。

〇肥料

肥料は少なめで十分です。春と秋の生育期に、多肉植物用の液体肥料を規定より薄めて月1回程度与えます。真夏と冬、植え替え直後、株が弱っているときは施肥を控えてください。

〇植え替え

1~2年に1回、春または秋に植え替えます。鉢から株を抜き、傷んだ根や古い土を取り除いて、新しい乾いた土に植えます。
植え替え後は根の傷を乾かすため、数日から1週間ほど待ってから水を与えると安心です。


季節ごとの管理



〇春 生育期。明るい場所で育て、土が乾いたら十分に水を与える

〇夏 直射日光と蒸れを避ける。風通しを確保し、水やりは控えめにする

〇秋 生育期。日光に徐々に慣らし、植え替えや株分けを行う

〇冬 霜を避け、明るい室内で乾燥気味に管理する

よくあるトラブル



〇葉が茶色く変色する
強い日差しによる葉焼けが考えられます。直射日光を避け、少し明るさを落とします。

〇葉が細長く伸びる
光不足による徒長の可能性があります。急に強い光へ移さず、少しずつ明るい場所に慣らします。

〇株元が柔らかくなる
水の与えすぎや蒸れによる根腐れが疑われます。水やりを止め、傷んだ部分を確認してください。

〇白い綿のような虫が付く
カイガラムシの可能性があります。見つけ次第取り除き、必要に応じて多肉植物に使える薬剤で対処します。


殖やし方



子株が育ったら、植え替え時に親株から分ける「株分け」が簡単です。切り離した部分を数日乾かしてから、乾いた土に植え付けます。根が落ち着くまでは、強い日差しと過湿を避けましょう。

おすすめの楽しみ方



〇「窓」を観察する
透明感のある葉先を光に透かすと、種類ごとに異なる模様や輝きを楽しめます。ルーペやマクロ撮影を使うと、肉眼では見えにくい繊細な模様も観察できます。

〇お気に入りの鉢と組み合わせる
小型のハオルチアは、陶器鉢や落ち着いた色の鉢と好相性です。株と鉢の形や色を組み合わせ、自分だけの小さな景色を作れます。

〇品種を集めて比べる
透明感が美しい軟葉系、硬くシャープな印象の硬葉系など、種類によって姿はさまざまです。オブツーサ、レツーサ、十二の巻などから、好みの株を少しずつ集めるのも楽しみの一つです。

〇成長を記録する
月に一度、同じ角度から写真を撮っておくと、ゆっくりした成長や季節による変化がわかります。水やりや植え替えの日も記録すると、管理のコツをつかみやすくなります。


ハオルチアを上手に育てるコツは、「強い直射日光を避ける」「土が乾いてから水を与える」「風通しを保つ」の3点です。毎日手をかけすぎず、葉の様子をゆっくり観察しながら育てましょう。

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