栽培ガイド

最終更新日:2025/03/24

クレマチスの選び方




クレマチスは、ガーデニングで人気のあるつる性植物の一つです。
市場には数百種類以上が流通しており、花の形や色、開花時期などが多種多様で、とても魅力的な植物です。
そのため、どの品種を選ぶか迷ってしまうこともありますよね。

クレマチスは大きく10の系統に分類され、それぞれ開花時期や育て方に違いがあります。
系統ごとの特徴を知ることで、自分に合った品種を選びやすくなります。

品種選びのポイントは、以下の4つです。

①開花時期(長く楽しめるか)
②耐暑性・耐寒性(育てる環境に適しているか)
③つるの長さ(植える場所に合うか)
④剪定のしやすさ(手入れが簡単か)

また、異なる系統を組み合わせることで、一年を通して花を楽しむこともできます。
自分の庭にぴったりのクレマチスを見つけて、ガーデニングを楽しんでみてください!



クレマチスの系統


系統 特徴 開花期 花の付き方 冬の剪定
パテンス系 大輪で早咲き。四季咲品種が多い。つるの長さ2m以内が多い。鉢でも育てやすい。寒さに強いが暑さにやや弱く夏の日よけが必要。 4月下旬~10月上旬 旧枝咲き 弱剪定。枝咲を軽く切る
フロリダ系 大輪で一重・八重がある。豪華な花を咲かせる。つるの長さ1.5~4m。暑さ・寒さにやや弱いが、花を節々につけ花数が多い。初夏から晩秋まで良く咲く。 5月下旬~10月下旬 新旧両枝咲き どんな剪定でも花が咲く
ビチセラ系 中輪多花性。暑さ寒さに強い。生育旺盛。つるの長さ3m。花後に剪定すれば何度も花が咲く。初心者向き。 5月中旬~10月中旬 新枝咲き 強剪定。1/3に切り詰める
ジャックマニー系 中輪~大輪。暑さ寒さに強い。生育旺盛。つるの長さ3m。花後に剪定すれば何度も花が咲く。初心者向き。 5月中旬~10月中旬 新枝咲き 強剪定。1/3に切り詰める
ラヌギノーサ系 大輪で四季咲性が強く、生育旺盛。つるの長さ2~3m。寒さに強いが暑さにやや弱く夏の日よけが必要。 5月中旬~10月上旬 新旧両枝咲き どんな剪定でも花が咲く
テキセンシス系 チューリップ型の花が多い。暑さに強い。生育旺盛。つるの長さ2~3mだが、2m以上枝を伸ばさないと咲かない品種もある。 5月上旬~10月下旬 新枝咲き 強剪定。1/3に切り詰める
インテグリフォリア系 小中輪多花性。木立状で草丈が低い品種が多く鉢植えに向く。比較的耐暑性があり丈夫で育てやすい。初心者向き。 5月上旬~10月上旬 新枝咲き 強剪定。1/3に切り詰める
ヴィオルナ系 壺型の花が多い。つるの長さ1~3m。暑さに強く生育旺盛だが、ウドンコ病にかかりやすく対策必要。 5月上旬~10月下旬 新枝咲き 強剪定。1/3に切り詰める
シルホサ系 小輪で香りのある花が多い。夏に休眠し秋冬に咲く。つるの長さ1~2m。寒さに強い。丈夫で育てやすい。 10月上旬~3月下旬 旧枝咲き 弱剪定。枝先を軽く切る
アーマンディ系 常緑で生育旺盛。つるが5mも伸びるので庭植え向き。寒さに強いが、暑さにやや弱い。 3月下旬~4月下旬 旧枝咲き 弱剪定。枝咲を軽く切る
モンタナ系 つるが5mほど伸びるので庭植え向き。春の開花は花数が多く見事。寒さに強いが、暑さに弱く寒冷地向き。 4月上旬~5月中旬 旧枝咲き 弱剪定。枝咲を軽く切る
フォステリ―系 常緑木立性が多く鉢植え向き。枝の伸びが遅い。白や緑の花が多く多花性。夏の高温多湿にやや弱い。 4月上旬~5月中旬 旧枝咲き 弱剪定。枝咲を軽く切る
原種(仙人草・ボタンヅルなど) 国内各地に自生する強健種。庭植え向き。 8月中旬~9月下旬 新枝咲き 強剪定。1/3に切り詰める


系統別の品種例


クレマチスの花色や花形は様々です。特にパテンス系、フロリダ系、ビチセラ系、ジャックマニー系など非常に品種数が多い系統はバラエティ豊富です。中でも人気の品種をピックアップしました。


パテンス系


大輪で早咲き。四季咲品種が多い。つるの長さ2m以内が多い。鉢でも育てやすい。寒さに強いが暑さにやや弱く夏の日よけが必要。




テキセンシス系



ヴィオルナ系



シルホサ系



アーマンディ系



モンタナ系



フォステリ―系



原種(仙人草・ボタンヅルなど)


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