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最終更新日:2024/04/15
花木・果樹の根巻き苗
根巻き苗とは
花木や果樹の比較的大きな苗木は「根巻き」の状態で出荷されるものが多いです。
根巻きとは、主に樹木について、畑(地面)から掘りあげた苗木の土のついた根の部分を、土ごと形が崩れないように荒縄や布などで包んだ状態のもの。造園用の花木に多い出荷形態です。地植えで育った苗木なので、枝張りや根の張りもしっかりしているのが特徴で、ポット栽培の苗木の数倍のボリュームがあります。
荒縄やムシロなど自然素材で巻いてあるものは、ほどかずにそのまま地面や鉢に植えつけます。ビニールなど腐食しない資材を使ってあるものは、はずしてから植えつけます。
根巻き苗のサイズいろいろ
植え付けと移植の時期
樹木は品種により植え付け適期があります。大まかに分けると、常緑樹は春などの暖かい季節、落葉樹は落葉している休眠期が植え付け最適期です。コニファーは品種により異なります。新芽が出てから固まるまで(4月上旬~5月中旬)は根鉢(ねばち・苗木の根の周囲の土がついている部分)をくずすような植え付けは避けたほうが無難です。但し、苗木の状態にもより、しっかり根回しをしてある苗木なら新芽の季節を除いていつでも植え付けできます。
植え付け方法
地植えの場合は植えつけ場所を決めて植え穴を大きく掘ります。根鉢が十分ゆとりを持って入る深さ・幅の穴を掘り、腐葉土を穴に入れて穴の底の土と混ぜます。掘りあげた土にも腐葉土を混ぜておきます。植え穴に根巻き苗をすえ、掘りあげた土を根の周囲に高さ1/3~1/2くらいしっかりと入れ、棒でよく突いてねと土をなじませます。3回くらいに分けながら土を突き入れて埋め戻します。しっかりとした支柱を土中に深く差し込んで苗木の幹を数箇所支柱と結束します。根の周囲に水鉢(根元をぐるりと一段低くする)を作り、バケツに入れた水を流し込みます。バケツ一杯分の水が土にしみこんだらさらに土を根元に入れて軽くふみつけ、また水を一杯分入れる、という作業を数回繰り返し、水と土をしっかり根の周囲に入れます。