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カラーリーフの便利な品種

芽吹きの季節を迎えました。新緑の美しさ、やさしい黄緑色から日々変化していく様子はなんとも言えず美しいものですね。5月ころになれば緑の葉でいっぱいになりますが、そんな中に少し斑入り葉や毛色の違う葉色のものが入ると、変化がついて楽しいです。
カラーリーフプランツのうち、最近入荷の新しいものを少しご紹介します。

まずは樹木から:

○トウカエデ「花散里(はなちるさと)」
メイプル・レインボーとも呼ばれます。新芽から葉の色が七彩に変化し晩秋まで楽しめます。芽だしのころはピンク、葉が伸びるにつれ薄ピンク、白へと変化し、5月初旬から黄色になり、黄緑、緑へと変化して成葉となります。そして11月半ばには赤く紅葉して散ります。特にゴールデンウィークのころの真っ白な葉の様子は印象的。強健で街路樹としてもポピュラーなトウカエデの葉がわり品種です。


○斑入り西洋栗
栗の斑入り葉品種です。緑の葉に明るい黄色のくっきりした斑が入り、涼しげな葉の形ともあいまってとても鮮やか。植栽の中に入れるとひときわ目立ちます。その上、秋にはおいしい栗も収穫できて、一石二鳥。


○シルバーブルーのコニファー
コロラドビャクシン:ブルーヘブン、ピセアプンゲンス:ホプシー
アリゾナイトスギ:ブルーアイス
コニファーは落葉樹の植え込みの間や、草花の後ろに1本入ると、その場所をとてもきれいに引き締めまとめてくれます。冬になっても寂しくならず、ぜひ取り入れたい素材です。なかでもシルバーブルーの品種はどんな花色のものも引き立ててくれます。いろいろな品種がありますが、夏になるとシルバー色がなくなってしまうものも。上記の3種は色が安定しているのでおすすめです。


次に花壇や鉢植え向きの草花、オーナメンタルグラス:

○トロピカンナ
1葉に鮮やかなトロピカルカラーの斑が入るカンナ。夏の花壇を引き立てます。鉢植えで1株だけ植えてもモダンな雰囲気です。


○カレックスバリエガータ
オーナメンタルグラスには斑入り品種が多いのですが、これは明るい黄色の斑が印象的な品種。庭木の根元や寄せ植えのポイントになります。


○ドクダミ カメレオン
家の裏庭などに繁茂する、嫌われ者の雑草ドクダミ。でも3色のカラーリーフのこの品種はまったく別です。鮮やかな赤、黄色の斑に
白い花がちらちらと入り、日陰の暗い場所を明るくしてくれます。



斑入り葉の品種についての豆知識:
一般的に、斑入り葉の品種は緑葉や単色葉など本来の品種の枝変わりとして発生したものが珍重され、園芸種として定着したものが多いのです。もともとの品種よりも耐候性が弱く、特に耐寒性が弱い場合がありますので、防寒は少し手厚くするとよいでしょう。
半日陰向きの植物には、斑入り種が数多くあります。ギボウシ、アオキ、ツワブキ、プルモナリア、ブルネラ、フッキソウなどなど。
半日陰の場所は緑葉の植物だけでは暗くなりがちで、花を咲かせるものも少ないので、明るい斑入り葉が好まれます。積極的に取り入れてみてください。
また、カタログなどで品種名に「バリエガータ」とついているものは「斑入り」という意味。本来の品種のバリエーションということです。品種選びの目安としてください。