栽培ガイド

12月の野菜のお手入れ

○腐葉土づくり

落ち葉がたくさんたまる季節ですね。腐葉土作りに挑戦してみましょう。
腐葉土は落ち葉を3ヶ月から1年発酵させて作ります。
少量なら、お庭の片隅やベランダでもできるビニール袋づくりがおすすめです。
発酵が早いのはコナラ、ケヤキ、ナラなど広葉樹の落ち葉。イチョウは時間がかかるので、急ぐ場合は避けてください。また、太い枝なども分解に時間がかかります。園芸用粉砕機で細かなチップにして用いると早く発酵します。

落ち葉を集めたらじょうろで水をかけてよくぬらし、発酵促進用に米ぬかや油粕、庭土を混ぜます。45リットル用ごみ袋など、厚手の丈夫なビニール袋にぎゅうぎゅうにつめ、袋の口を縛って日陰におきます。月に1度かき混ぜて発酵を促します。
葉が黒く変色してもろく砕けるようになればできあがり。培養土などに混ぜて植物を植え込んでください。発酵が未熟なものはそのまま使うと返って植物の根を傷める場合がありますので、必ず完熟させてください。

○土つくり

収穫が終わってあいた場所は、大きく土を掘り返して寒風にさらしておきましょう。(天地かえしといいます)地中に潜んでいた害虫(やその卵)、病原菌などを退治できます。


○土寄せ、防寒

11月にひきつづき、畑に残っている作物には防寒対策を施します。
キャベツ、小松菜、ほうれん草は株周りや株の上に枯草などを敷き、霜よけします。
ネギは寒さにあたって甘味が増してきます。春先まで畑におくものは土寄せします。
エンドウやソラマメは苗の状態で冬越ししますが、こちらにも周囲に笹竹を立てるなどして防寒しましょう。

寒さが厳しい地域では難しいのですが、暖地でしたら畑わさびや明日葉などの寒さに強い宿根性の作物が植えられます。