栽培ガイド

最終更新日:2026/08/28

大人気!ハートリーフがかわいい定番観葉ウンベラータの育て方



大きなハート形の葉と、のびやかな樹形が魅力のフィカス・ウンベラータ。明るくやさしい雰囲気があり、ひと鉢置くだけでお部屋を心地よい空間に演出してくれます。

丈夫で育てやすく、生長に合わせて剪定や仕立てを楽しめるのも人気の理由。基本のお手入れを押さえて、みずみずしい葉を長く楽しみましょう。

ウンベラータとは


ウンベラータは熱帯アフリカ原産のクワ科フィカス属の常緑樹です。名前の「ウンベラータ」は、ラテン語で「日傘のような」という意味。丸みを帯びた大きな葉が、傘のように広がる姿に由来します。

自然の中では大きく育つ植物ですが、鉢植えでは剪定によって好みの高さや樹形に整えられます。ナチュラルなインテリアからモダンなお部屋まで合わせやすい、定番の観葉植物です。

栽培のポイント


〇明るい室内で育てます
〇土の表面が乾いてから、たっぷり水を与えます
〇寒さが苦手なので、冬は暖かい場所に移します
〇ときどき鉢を回すと、バランスのよい樹形になります
〇葉水を行うと、美しい葉を保ちやすくなります

置き場所・日当たり


一年を通して、レースのカーテン越しに日が当たるような明るい場所が適しています。日照不足になると、枝が間延びしたり、葉が落ちたりすることがあります。
春から秋は屋外でも育てられますが、室内から急に強い日差しの下へ出すと葉焼けすることがあります。最初は明るい日陰に置き、少しずつ日光に慣らしてください。

エアコンや暖房器具の風が直接当たる場所は、葉が乾燥して傷む原因になります。風が直接当たらず、空気が穏やかに動く場所を選びましょう。

水やり


〇春から秋
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。受け皿にたまった水は、そのままにせず捨ててください。

特に気温が高い時期は土が乾きやすいため、鉢土の状態をこまめに確認します。ただし、常に土が湿っていると根腐れを起こすため、「乾いてから与える」ことが大切です。

〇冬
気温が下がると生長が緩やかになり、水を吸う量も少なくなります。土の表面が乾いてから数日待ち、暖かい日の午前中に水を与えましょう。
冬に水を与えすぎると、根腐れや葉落ちの原因になります。

葉水と葉のお手入れ


霧吹きで葉の表裏に水をかける「葉水」は、空気の乾燥を和らげ、ハダニの予防にも役立ちます。特に冷暖房を使用する季節は、こまめに行いましょう。

大きな葉にはほこりがたまりやすいため、ときどき湿らせた柔らかい布でやさしく拭き取ります。葉がきれいになるだけでなく、光を受けやすくなります。

生育温度と冬越し


ウンベラータは暖かい環境を好み、寒さは苦手です。冬はできるだけ10℃以上を保ち、遅くとも最低気温が10℃前後になる前に室内へ取り込みます。

夜間の窓辺は想像以上に冷え込むことがあります。寒い夜は窓から離し、暖かい場所で管理してください。

肥料


生育期の春から秋に、観葉植物用の緩効性肥料を規定量与えます。または、薄めた液体肥料を定期的に施してもよいでしょう。

真夏に株が弱っているときや、生長が止まる冬は肥料を控えます。根が傷んでいる株に肥料を与えると、かえって負担になることがあります。

植え替え


鉢底から根が出ている、水を与えても染み込みにくい、土がすぐ乾くといった場合は、根詰まりの可能性があります。

植え替えの適期は5~7月頃です。現在よりひと回り大きな鉢と、水はけのよい観葉植物用培養土を使用します。植え替え後はたっぷり水を与え、直射日光の当たらない明るい場所で休ませましょう。

生育の早い若い株は、1~2年に1回を目安に植え替えます。

剪定と樹形の整え方


枝が伸びすぎたときや樹形が乱れたときは、5~7月頃に剪定します。好みの高さに切り戻すと、切り口の下から新しい芽が伸びてきます。

葉が光の方向へ伸びるため、鉢を同じ向きに置いたままにすると樹形が偏ることがあります。1~2週間に一度を目安に鉢の向きを少しずつ変えると、バランスよく育ちます。

剪定すると切り口から白い樹液が出ます。樹液に触れるとかぶれる場合があるため、手袋を着用し、肌についたときはすぐに洗い流してください。

挿し木でふやす方法


剪定した枝は挿し木に利用できます。

枝を10~15cmほどに切り、下の葉を取り除きます。切り口から出る白い樹液を水で洗い流してから、清潔な挿し木用土に挿してください。

土が乾きすぎないよう管理し、直射日光の当たらない明るく暖かい場所に置きます。発根するまでは、空中湿度を保つことがポイントです。

よくあるトラブル


〇葉が黄色くなって落ちる

水の与えすぎ、日照不足、寒さ、急激な環境変化などが考えられます。土の湿り具合と置き場所を確認しましょう。購入直後や移動後は、環境の変化によって一時的に葉を落とすこともあります。

〇葉が下向きになる

水切れ、根腐れ、低温などが主な原因です。土が乾いていればたっぷり水を与え、湿った状態が続いている場合は水やりを控えます。

〇葉の色が薄く、枝が間延びする

日照不足が考えられます。直射日光を避けながら、今より明るい場所へ少しずつ移動させてください。

〇葉の一部が茶色くなる

強い直射日光による葉焼けや、空気の乾燥、水切れなどが原因です。置き場所と水やりを見直し、定期的に葉水を行います。

〇葉に小さな虫や白いものがつく

ハダニ、カイガラムシなどが発生することがあります。見つけたら早めに取り除き、風通しを改善します。ハダニ予防には、葉の裏まで行う葉水が効果的です。

季節ごとの管理目安


季節 主なお手入れ
春 水やりを徐々に増やし、施肥を始めます
夏 水切れと強い直射日光に注意します
秋 気温の低下に合わせて水やりと施肥を減らします
冬 暖かく明るい室内で、乾かし気味に管理します

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ウンベラータは、明るさ・水やり・冬の温度に気をつければ、初心者にも育てやすい観葉植物です。

新しい葉が少しずつ開き、枝ぶりが変化していく様子を眺められるのも、自分で育てるからこその楽しみ。お気に入りの場所に迎えて、のびやかなハートリーフのある暮らしを楽しんでください。

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