栽培ガイド

最終更新日:2026/09/02

グランドカバーにも!とっても丈夫なセダムの育て方


小さくかわいらしい多肉質の葉を茂らせ、地面を這うように広がるセダム。乾燥や暑さに強く、手間がかからないため、初めて植物を育てる方にもおすすめです。

花壇や石垣、ロックガーデンのグランドカバーとしてはもちろん、鉢植えや寄せ植えでも楽しめます。緑葉、黄金葉、斑入り、赤紫色など葉色も豊富で、季節による色の変化や小さな花も魅力です。

セダムとは



セダムはベンケイソウ科の多肉植物で、世界各地に数多くの種類が分布しています。葉や茎に水分を蓄えるため乾燥に強く、やせた土地や浅い土でも育ちやすい植物です。

丈夫な種類が多い一方、耐寒性や耐暑性は品種によって異なります。庭植えには、マンネングサやミセバヤなど、日本の気候に適した耐寒性のある品種を選びましょう。

セダムの楽しみ方


◯グランドカバーに

地面を這うタイプは横へ広がり、花壇の縁や石の間を自然に覆います。雑草を完全に防ぐものではありませんが、地表を彩る丈夫なグランドカバーとして活躍します。

◯ロックガーデンや石垣に

乾燥に強いため、石組みの隙間や傾斜地にも向いています。黄金葉や赤く色づく品種を組み合わせると、立体感のある景観になります。

◯鉢植えや寄せ植えに

鉢の縁からこぼれるように育てたり、多肉植物の寄せ植えに加えたりして楽しめます。小さな鉢でも育てやすく、ベランダガーデニングにもおすすめです。

おすすめのセダム


◯モリムラマンネングサ

細かな緑葉を密に茂らせ、地面を覆うように広がる丈夫な品種です。花壇の縁や石の隙間、斜面のグランドカバーに適し、初夏には黄色い小花も楽しめます。

◯細葉オオゴンマンネングサ

明るい黄金色の細かな葉が一面に広がり、庭を華やかに彩ります。日当たりのよい場所では葉色が美しく発色し、グリーン系の植物との組み合わせもきれいです。

◯パープルヘイズ(ストロベリーカラー)

小さな丸い葉を密につけ、気温が下がると赤紫色からピンク色に色づきます。季節によって変化する葉色が美しく、鉢植えや寄せ植えのアクセントにもおすすめです。

◯ミルキーウェイ

細かな葉を広げ、初夏には星のような白い花をたくさん咲かせます。花壇やロックガーデンに植えると、緑の葉を覆うように咲く爽やかな花景色を楽しめます。

◯アトランティス・モノトーン

緑色の葉にクリーム色の斑が入り、葉縁が淡いピンク色を帯びることもある美しい品種です。カラーリーフとして存在感があり、鉢植えや寄せ植えにもよく映えます。

◯越中ミセバヤ

丸みのある葉と、秋に咲くピンク色の花が魅力です。茎が鉢の縁から垂れるように育つため、鉢植えや石垣で楽しむのに向いています。秋の紅葉も見どころです。

◯パープルエンペラー

深い赤紫色の葉と茎がシックな印象の、立ち上がって育つタイプです。夏から秋には淡いピンク色の花を咲かせ、花壇や寄せ植えに高さと色のアクセントを加えます。

◯ピンクベリー

小さく丸みのある葉が密に茂り、気温が下がるとピンクから赤紫色へ美しく色づくセダムです。コンパクトにまとまりやすく、かわいらしい雰囲気を演出します。



栽培環境



日当たりと風通しのよい場所で育てます。日光が不足すると茎が間延びし、葉色も薄くなりやすいため、できるだけよく日に当てましょう。

多湿には弱いため、雨水がたまりやすい場所は避けます。梅雨や長雨の時期は蒸れやすくなるので、鉢植えは雨の当たり続けない場所へ移動すると安心です。

斑入り品種や黄金葉品種は、真夏の強い西日で葉焼けすることがあります。夏は午前中に日が当たる場所や、明るい半日陰で管理してください。

水やり



鉢植えは、土が乾いてから鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与えます。常に土が湿っていると、根腐れや蒸れによる傷みの原因になります。

庭植えは、根付いた後なら基本的に雨だけで育ちます。晴天と乾燥が長く続き、葉に張りがなくなったときは水を与えましょう。

冬は生育が緩やかになるため、水やりを控えて乾燥気味に管理します。

用土と植え付け



水はけのよい土を使用します。鉢植えには、多肉植物・サボテン用の培養土が適しています。

庭植えで土が粘土質の場合は、軽石や腐葉土などを混ぜて水はけを改善します。盛り土にして少し高く植えると、梅雨時の過湿を防ぎやすくなります。

植え付けや植え替えの適期は、春または秋です。

肥料



多くの肥料は必要ありません。鉢植えは春と秋に緩効性肥料を少量与えるか、薄めた液体肥料を月1回程度施します。

肥料が多すぎると茎が伸びすぎ、株が蒸れやすくなります。庭植えでは、特に生育が悪くなければ肥料を与えなくても育ちます。

切り戻しと蒸れ対策



茎が伸びすぎたときや株が混み合ったときは、梅雨入り前や花後に切り戻します。株の中まで風が通るようになり、夏の蒸れや枯れ込みを防げます。

枯れた茎葉や落ち葉が株の中にたまった場合も、こまめに取り除いてください。

増やし方



切った茎を土の上に置いたり、軽く挿したりするだけで簡単に増やせます。春または秋に元気な茎を切り取り、切り口を少し乾かしてから水はけのよい土へ挿します。

広がった株を掘り上げて分ける、株分けでも増やせます。

夏越し・冬越し



耐寒性のあるグランドカバータイプは、戸外で冬越しできます。冬に地上部が枯れたり葉色が変わったりしても、春になると再び芽吹く品種があります。

一方、暖地性の種類や観賞用の多肉タイプは寒さに弱い場合があります。品種ごとの耐寒性を確認し、霜に弱いものは冬に軒下や明るい室内へ移動してください。

育て方のポイント


日当たりと風通しのよい場所で育てる
水は土が乾いてから与える
梅雨や長雨の時期は蒸れに注意する
肥料は控えめにする
伸びすぎたら切り戻して風通しを確保する
庭植えには耐寒性のある品種を選ぶ

セダムを上手に育てる一番のポイントは、水を与えすぎないことです。乾燥気味に育てれば丈夫に広がり、季節ごとの葉色やかわいらしい花を長く楽しめます。