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最終更新日:2026/08/27
春の庭を鮮やかに染める 落葉性ツツジの魅力と栽培ガイド

落葉性ツツジは、冬に葉を落とし、春になると華やかな花を咲かせる花木です。北半球に広く分布し、レンゲツツジやミツバツツジがその代表的な品種です。レンゲツツジの仲間は日本、中国、北米、ヨーロッパに、ミツバツツジの仲間は主に日本と中国に見られます。
【基本情報】
| 学名 | Rhododendron |
|---|---|
| 分類(科名) | ツツジ科 |
| 開花期 | 3月~5月 |
| 高さ | 1m~2m |
| 性状 | 落葉低木 |
| 水分 | ふつう |
| 耐寒性 | 強い(-25℃ぐらい) |
| 日照 | 日向~半日陰 |
| 特記事項 | 鉢植え・庭植えともに可 |
【栽培史】
http://graybox2:8081/engei/Guide_sample.html江戸染井の植木屋伊兵衛が1692年に著した世界最古のツツジ専門書である『錦繡枕』には、「朽葉」(現在のキレンゲツツジ)、「れんげつつじ」(現在のレンゲツツジ)、「くわりん」(現在のベニレンゲツツジ)、「くろふね」(現在のクロフネツツジ)が掲載され、これらの落葉性ツツジが江戸前期に栽培されていたことがわかります。
【見どころ・人気種】
落葉性ツツジは耐寒性が強いので北海道や高冷地でも庭植えで育てることができます。
レンゲツツジの仲間は、シャクナゲと同じように花芽と葉芽が別々につく落葉低木です。レンゲツツジ(キレンゲ、カバレンゲ、白花)、アカヤシオ、シロヤシオ、オオバツツジ、ムラサキヤシオなどがあります。

ミツバツツジの仲間は、枝先に3枚の葉が輪生するのが特徴です。地域ごとに固有の種類が自生しています。
クロフネツツジも、ミツバツツジの仲間です。朝鮮半島原産で、江戸時代から栽培されてきた花木で、淡い桃色の大きな花を枝いっぱいに咲かせます。華やかで、春の庭を明るく彩る種類として親しまれています。
山地に自生する原種のミツバツツジは夏の暑さを嫌いますが、関東以西の暖地での栽培には「元之助」がおすすめです。「元之助」はミツバツツジとツツジの交配種で、葉には光沢があり、常緑性で、濃紅紫色の花を春と秋に咲かせます。暑さと寒さに強く、庭植えにも鉢植えにも最適です。

ゲンカイツツジは、中国地方から九州北部、朝鮮半島に分布します。ツツジの中では開花が早く、葉が出る前の3~4月に淡い紅紫色の花を咲かせます。枝いっぱいに花をつける、早春らしい明るさが魅力です。

【育て方】
■栽培環境
関東以西では西日と真夏の直射日光が当たらない半日陰、東北~北海道では日当たりの良い場所で栽培します。
水はけがよく、腐植質に富んだ酸性土壌を好みます。
■植え付け
10月から3月上旬までが適期です。根鉢の2倍ぐらいの直径と深さの植穴を掘り、元肥としてピートモスか腐葉土を土に混ぜ、根鉢を3分の1ぐらい崩して土とよくなじませるようにして植え付けます。
ツツジは根が浅く張るので深植えにならないように注意します。雨の時に水がたまらないように根鉢の上の部分が地面より高くなるように植え付けましょう。
植え付けたあと、乾燥を防ぐためにピートモスや腐葉土などでマルチングをします。
■鉢植え栽培
中深鉢を用い赤玉土(小粒)1に鹿沼土(小粒)1の混合で植え付けます。乾燥を嫌うので水ぎれに注意しましょう。
根詰まりを防ぐため2年に一度植え替えをしましょう。
■水やり
露地植えの場合は夏以外は水やりの必要はありません。鉢植えの場合は土の表面が乾いてきたときにたっぷりと与えます。
■肥料
2月に寒肥、5月、10月に追肥を施します。露地植えの場合は油粕と骨粉、鉢植えの場合は発酵油粕の固形肥料を与えます。
■整枝・剪定:
枝数が多くないので剪定は不要です。とくに夏以降の剪定は花芽を切り落とすことになるので注意しましょう。
■病気害虫
葉に炭そ病やペスタロチア病、花に菌核病や灰色かび病が発生するのでベンレートやトップジンなどの殺菌剤を散布して防除します。
アブラムシとグンバイムシはオルトランなどの浸透性の殺虫剤で駆除します。
ハダニがついたときは殺ダニ剤で駆除しましょう。
