栽培ガイド

最終更新日:2026/09/12

花も実も、四季を彩るジューンベリー


ジューンベリーは、花や果実、紅葉、美しい樹形を一年を通して楽しめる落葉樹です。庭のシンボルツリーとして人気があり、果樹を初めて育てる方にもおすすめです。

ジューンベリーが属するアメランキエル属(ザイフリボク属)は、バラ科の落葉低木~小高木。北米を中心とする北半球の温帯地域に約30種が分布し、日本にもザイフリボクが自生しています。

一般に「ジューンベリー」と呼ばれるのは、北米原産のアメランキエル・アルニフォリア、ラエビス、カナデンシス、ラマルキーなどをもとに改良された品種群です。初夏の6月頃に果実が熟すことから、この名がつけられました。

春には、若葉が開ききる前の枝いっぱいに可憐な白い花を咲かせます。花後につく果実は赤から黒紫色へと熟し、やさしい甘みとブルーベリーに似た風味が楽しめます。完熟果はそのまま食べるほか、ジャムやソース、お菓子作りにも利用できます。北米では、先住民が古くから果実を食用としてきました。

秋には葉が黄~赤色に美しく色づき、落葉後は整った枝ぶりも楽しめます。春の花、初夏の果実、秋の紅葉と、季節ごとに表情を変えるジューンベリーは、暮らしに四季の彩りを添えてくれる庭木です。

【基本情報】


学名 Amelanchier
分類(科名) バラ科
開花期 4月~5月
収穫期 6月
高さ 3m~5m
性状 落葉小高木
水分 ふつう
耐寒性 強い(-30℃ぐらい)
日照 日向
結実性 自家結実性あり


【育て方】


■栽培環境
日当たりと風通しが良く水はけの良い場所で栽培します。

■植え付け
植え付けの最適期は落葉期の11月~3月上旬。元肥として腐葉土や完熟堆肥を混ぜてから植え付けます。
植え付けた後はたっぷりと水を与えて、株がぐらつかないように支柱を立てましょう。

■鉢植え栽培
ジューンベリーは鉢植えでも栽培できます。大きく育つため8~10号の中深鉢を用い、用土は赤玉土(中粒)7に腐葉土3の混合で植え付けます。

■水やり
真夏の高温乾燥が続くとき以外必要ありません。
鉢植えの場合は土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをしましょう。

■肥料
12月~2月に寒肥として、固形の発酵油かすや緩効性の化成肥料を施します。

■整枝・剪定
自然に樹形が整うので基本的に剪定は必要ありません。徒長枝が出たり、枝が込みすぎた場合は落葉期に枝を基部から切り取りましょう。

■収穫
実の色が黒くなってから収穫します。

■病気害虫
病気はほとんどありません。
枝葉が伸び始める4月~5月ごろにアブラムシが発生することがあります。マラソン、スミチオンなどの殺虫剤を散布して駆除しましょう。