栽培ガイド

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6月の球根のお手入れ

○6月の球根類 

秋植え球根類のなかでも花の遅いアリウム以外は、花が終わり葉が黄色く枯れて休眠期に入ります。掘りあげて保存しましょう。
春植え球根類ではアマリリス、ヒメノカリス、サンダーソニアなどが開花期を迎えます。 


○6月の管理のポイント

水やり:
庭に植えの場合はよほど乾燥が続かない限り、わざわざ水やりをする必要はありません。秋植え球根は葉が黄色くなってきたら、水やりを徐々にストップしましょう。
春植え球根類は生育期、開花期ですから、水切れに注意をして十分に水やりします。が、球根に直接水をかけないように気をつけること、水をやりすぎて過湿にならないよう、気をつけましょう。

肥 料:
休眠期に入る秋植え球根には必要ありません。春植え球根でもグラジオラス、サンダーソニア、カンナには月に1、2回、化成肥料の1000倍液肥を施します。
アマリリスは花が終わったら、緩効性化成肥料を置き肥しておきましょう。        


○秋植え球根の堀上げと保存 

葉が半分以上黄色くなったら、晴天が続いた日を見計らって堀上げます。球根に傷がついたり、残したりしないように気をつけて作業しましょう。掘りあげて茎や葉をとりのぞき、土を落とし、分球するものは分けます。日陰の風通しのよいところで1週間ほど干したあと、古い根や皮を取り
のぞき、大きい球根だけを選んでネットにいれ、涼しい日陰に吊るしておきましょう。
チューリップは冬に球根の湿度が保てる積雪のある地方以外は、新しい球根にしたほうが無難です。


○植えたままでもだいじょうなものは?

秋植え球根はどれも掘りあげないといけなのでしょうか。そんなことはありません。ハナニラ、シラー、スノーフレーク、スイセン、ヒアシンス、オキザリスなどは、生育が悪くなったり花が咲かなくなったということがなければ、3、4年植えたままでだいじょうぶです。ユリは、地植えのものはそのままでだいじょうぶです。


○来年もシクラメンを咲かせるために    

6月も半ばになると新しい葉の成長がとまり、生育が鈍りますが、実は球根は大きくなる季節なのです。庭植えや寄せ植えから個別の鉢に戻したガーデンシクラメンも同様です。温度が25℃以上になると、古い葉は枯れてきます。

6月は雨の当たらない風通しのよい明るいところへ移しておきましょう。生育が鈍るので水やりはよく注意してやり過ぎないように。底面給水の場合は1週に1度は受け皿の水を取り替えるようにします。葉や球根には水をかけないよう注意してください。

施肥は回数を減らし、2週間に1度とし、カリ分の多い液肥1000倍液を水やりを兼ねて与えます。このとき、鉢土が乾いている場合は先にたっぷり水を与えてから、その次の日に施肥するようにしましょう。


○ダリアの切り戻し

鉢に植えたダリアは早くも花が咲いたものがあることでしょう。1度目の花が終わったら、わき芽のところまで切り戻しておくと、また、夏に花を見ることができます。