栽培ガイド

秋まき草花の冬ごし対策

秋に種まきした草花の苗。上手に育てるには、うまく冬越しさせることが大切です。
「耐寒性」の品種は戸外でそのまま越冬でき、「半耐寒性」の品種はフレームや霜よけで保温すれば冬越しできますので、まずは種袋の表示を確認しましょう。
表示は南東北~中国地方まで(山間地を除く)の、年平均気温が13度前後の地域を基準としていますので、自分の地域の気候に合わせて防寒方法を考えます。
ただし、耐寒性のある品種でも、強い霜にあたると葉が枯れたり、霜柱で土が浮き上がって根が切れてしまうことがありますので、寒さが厳しい場所では防寒した方が無難です。
手ごろな防寒の方法をご紹介します。

苗床で育苗する場合は、断熱性の高い発泡スチロールのトロ箱を育苗箱にしてみましょう。底面に水抜きの穴をあけて使います。または、鉢ごとトロ箱に入れても防寒になります。そして、家の南面の壁際や南向きのベランダに置きます。よく日があたり、北風にさらされない上、庇で霜よけできるので防寒には最適な場所です。

庭に直まきする場合は、切りわらやもみ殻を苗の根元に敷き詰めると霜柱を予防できます。春になったらむれるので取り除きます。さらに、地上部には支柱をたてて空気穴をあけたビニールをかぶせます。ビニールの代わりに、不織布などを利用するのもよいでしょう。

また、育苗フレームは便利です。寒くなってきたら上からかぶせ、温かくなったら取り外すだけで、毎年繰り返し使うことができます。

いずれの場合も、初霜の降りる11月中旬頃までには防寒用品を準備しておきましょう。