栽培ガイド

11月の観葉植物のお手入れ

1. 11月の観葉植物
11月にもなると木枯らしが吹いたり、霜が降りたり。熱帯地方が故郷の観葉植物は、オリヅルランなど一部の比較的低温にも耐える種類を除くと、すっかり生育を停止し冬バージョンです。 冬をいかに乗り切るかが、観葉植物では一番の問題です。 生育はしていませんから肥料はいりませんが、日照、水やり、保湿、防寒対策を練り、春を元気に迎えさせてあげましょう。 なお、剪定や整枝のできるのは、ゴムノキ、シェフレラ(カポック)パキラ、ユッカ、ドラセナ、ベンジャミン、ペペロミア、ポトスなどです。日照不足で徒長したら、枝を切り詰めましょう。
2. いよいよ冬の保温対策・種類ごとの耐寒温度を把握する
霜が降りる前には室内に取り込まないといけませんが、戸外で寒さに慣らせ耐寒性を高めておくことも大切です。適切な取り込み時期や取り込んでからの置き場を考えるうえで、それぞれの耐寒性や光の要求度を知っておくことが大切です。
耐寒性がある:
オリヅルラン、カンノンチク、パキラ、ユッカ、ゴムノキなど
耐寒性は普通:
アジアンタム、カラジウム、スパシフィラム、ベンジャミン、ポトス、ドラセナ、アナナス、ペペロミアなど
耐寒性がない:
アンスリウム、クロトン、サンスベリア、ディフェンバキアなど


3. 11月の管理:日光不足にならない工夫


室内に取り込めば温度は保たれますが、不足するのが日光です。 好き嫌いはあっても日光が全くなければ観葉植物は徐々に弱ってきます。 まず、11月に入ったら日向から明るい日陰に移し、日光不足に慣れさせるように準備します。室内に入れても窓辺において、できるだけ日光によく当てます。暖かい日なら日中は戸外に出して日光に当てます。ただし、くれぐれもしまい忘れのないようにしましょう。


4. 11月の管理:冬場こそ水やりにこつ、肥料は不要


夜の温度を保てない場合は水のやり過ぎに注意が必要です。水をやり過ぎると過湿で根が痛みます。 鉢の表面が白く乾くまで水やりをしないようにし、水やりは朝のうちに済ませましょう。夏のようには生育しないので、水を控えて引き締まった株にすることで耐寒性を持たせるようにします。 肥料は休眠状態なので、不要です。


5. 乾燥防止に葉水


冬の季節は室内が乾燥しています。葉のつやがなくなったり、アジアンタムなどのように葉が巻いたりしてしまいます。とくに暖房をする場合は霧吹きで葉水を与え、温風の当たるところには鉢を置かないように気をつけます。


6. 病虫害


室内の空気が乾燥しているうえに、葉に直接水をかけたり雨で流されたりしないので、ハダニやアブラムシが発生することがあります。 常に観察を怠らず、見つけ次第駆除をしましょう。