栽培ガイド

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ゴールデンウィーク中の作業

5月初旬の作業のご参考に、細かいんですがポイントを挙げてみます。

苗の植付け

連休前後に苗を植え付ける場合、気をつけなければいけないのは、空気中の温度が高くても、この頃の地温はまだまだ低い、ということです。
地面の上は20度近くあっても、地中10cmの位置では15度くらい、そしてさらに深くなるにつれて温度は下がっていきます。
この頃出まわる草花や野菜の苗ものは出荷の直前まで温室栽培されていたものが多くて、寒さが苦手。
バジルや茄子、オクラなどで植付け後枯れたりするのは低温が原因という場合が多いんですよ。
庭や畑への植付けはあと1、2週間我慢するのが第一ですが連休中にまとめて作業したいA付けの際に少し温かくする工夫をしてあげましょう。

まず植え付ける場所に植え穴を掘ったら、すぐに苗を植えるのではなく、しばらく日光にさらして内部の温度を高くしてから植えます。
それから決して深植えしないこと。苗についている土の高さと植え付けた時の地面の高さがきっちり同じになるように、あるいは少し高くするくらいにします。
さらに、植付け後株の周囲に黒いビニールシートを敷いてマルチングすると、地温を上げる効果があります。

間引き
3月から4月はじめに種まきしたものは、そろそろ間引きが必要になります。
種は発芽したばかりの芽のうちははおたがに助け合って成長するので、少し混み合うくらいのほうがよいのです。
が、だんだん大きくなってくると、お互いに邪魔をしあって光があたりにくくなったり、土中でも根が絡み合い、成長を阻害しあってしまいます。

そこで成長に応じて徐々に間引きをしてやる必要が出てきます。
葉の先端と先端が少し触れ合う程度の間隔になるのが理想的なので、これを目安に少しずつ間引きましょう。

どの芽を残すかですが、一見草丈が一番伸びているものを「元気な苗」と判断しがちです。ところがこれは間違い。
草丈が伸びているのは、光が足りなくて「徒長」している場合が多く、軟弱なのです。周囲の芽を摘み取ると倒れてしまったりします。
まずは徒長した苗を摘み、それから葉が傷んでいるものや、混み合いすぎた部分を取り除きましょう。

また、取り去る苗は「抜き取る」のではなく、「根元から摘み取る」のがベスト。根を引き抜くと、残す予定の苗の根まで一緒に抜けてしまったり、傷んだりしますので、注意してください。
残した苗の周囲の土は少し手でおさえたり盛り土をして、倒れないようにしましょう。