栽培ガイド

6月のハーブのお手入れ

ラベンダー、オレガノ、タイム、セージなど人気のハーブは地中海沿岸原産のものが多く、日本の高温多湿が苦手です。梅雨の時期は管理にちょっと工夫をしましょう。
特に日本の夏が苦手なのがラベンダー。枯れることも多いですよね。花が終わったら、思い切って草丈の3分の1くらいまで刈り込むと、風通しがよくなって上手に夏越しできます。脇から小さな芽が伸びて、秋までにはまたきれいな草姿になります。同じ方法で、タイムやスィートマジョラム、セージも剪定できます。

カモミール、チャイブ、ロケットなどはアブラムシが発生しやすい時期です。食用にするものですから農薬は使えないので、ティッシュでそっとふきとるか、牛乳をスプレーで吹き付けます。また、細かなシャワーで水を強く吹き付けて飛ばしてしまう方法も有効です。アブラムシは葉裏につきやすいのですが、根元にアルミフォイルをしいておくと、光の反射でアブラムシがつきにくくなります。

ハーブ全般にいえることですが、梅雨の時期はなるべく雨に当てない工夫をするとよいです。
鉢植えのハーブは、軒下などに入れて雨よけをします。地植えのものは、地面からの泥はねで葉裏の穴から病原菌が侵入するのを防ぐため、根元にバークや腐葉土を敷いてマルチングしましょう。

ハーブは成長が早いので、あっという間に草丈が伸び、株が大きく広がります。この時期のものは味も香りもよいですから、どんどん収穫して利用しましょう。そして、倒れやすいものには支柱を立て、周囲の雑草はこまめに抜き、茂りすぎたら間引きをしたり枝を付け根から切り取って枝透かしをするなど、なるべく風通しよくするようにしてください。