センチピードグラスは俗称ムカデシバ。暖地型芝草としてアメリカなどでよく利用される品種です。国内では水田のけい畔や水路わき、道路の法面などによく植えられ、雑草抑制・草刈作業の省力化に利用されています。草丈が10~15cmと低く、ほふく茎が旺盛に展開します。耐暑性に優れますが、耐寒性はやや弱く、東北南部以南で越冬可能です。冬の寒さの厳しい地域では初秋以降に展開したほふく茎は越冬が難しいです。土壌をあまり選ばず、やせ地や酸性土壌でも生育します。耐倒圧性がやや弱く、過度の踏圧害が懸念されるスポーツターフ利用には不向きですが、公園緑地帯や工場内緑地帯、畦畔利用に最適な草種です。アレロパシー効果(他感作用)とマット化しやすい芝質から雑草抑制効果が高く、定着後は粗放管理が可能です。
品種名:ムカデシバEremochloa ophiuroides Hack.(イネ科ムカデシバ属)
内容量:1kg
草丈(平坦地参考):10~20cm
発芽適温:20度前後
純度:98%
発芽率:80%
粒数:1300粒/g
成育型及び地下器官:ほふく型
生産地:アメリカ(入荷時期、ロットにより生産地が異なる事があります)
播種適期:3月~6月・9月~11月(平暖地)、5月~8月(冷涼地)
用途:ゴルフ場、競技場、校庭、公園、緑地帯、飛砂防止
播種量:
・ゴルフ場ティー、フェアウェイ…40~80g/平方メートル
・スポーツグランド…40~80g/平方メートル
・一般芝地、庭芝…30~70g/平方メートル
・他寒地型草種との混合比…全播種量の重量比で5~20%
・飛砂防止工事…5~15g/平方メートル
(上記数値は標準的な播種量です。播種予定地の状況などにより、播種量を加減してください)
播種方法:
予め植え付け場所の除草を徹底的に行っておいてください。特にスギナ、ヨモギ、ギシギシなど多年生の雑草は残根も取り除きます。根が残っていると再発生し、生育競合となりますのでご注意ください。
タネまきの1週間位前に土を深さ30cmまで掘り起こします。硬い土や瓦礫が入っているような場所では赤玉土や腐葉土をすきこんで土壌改良し、石や瓦礫は取り除いてください。堆肥を1坪あたり2kg、化成肥料と消石灰を各200g混ぜて平らにならし踏み固めます。
タネまき後、上からふるいで目土を落とし、最後に全体に十分に水をかけます。作業後は1ヶ月は踏み込まないよう注意し、乾燥する季節は十分に水やりしてください。
ご注意:
日陰地では十分な生育ができませんので、日当たりのよい場所でご利用ください。
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