栽培ガイド

最終更新日:2024/05/24

夏のガーデンをコリウスで演出


夏が近づき、葉の茂った樹木の陰、ベランダなど、日光が十分に当たらない場所では、長く花を咲かせ続けてくれる植物が少ないので、さびしくなりがちですよね。

そんな場所にぴったりなのが、コリウスです。
花ではなく葉を鑑賞しますが、年々葉色のバリエーションがふえて、シェードガーデンに植えるとその美しさは格別です。
成長が早いので苗から育てても短期間でよく茂ります。

夏に褪色する品種もありますが、秋はの葉色がことさら美しく冴え、霜がおりる頃まで楽しめます。
いろいろなタイプがあり、楽しみ方も広がっているので、植え方と活用のコツをご紹介します。

栽培の注意点


植えつけの際は、根鉢(根のまわりに付いている土)をくずさずそのまま植え込むのがコツです。
根をいじられることを嫌い、土が崩れると成長が止まることがありますので、ご注意を。

どんどん茎が伸びてきますが、植えつけから2週間くらい経ったら芽の先を摘み取る(ピンチする)と、わき芽が出てこんもりとボリュームが出てきます。またその後も、枝が長く伸びてきたら切りもどし形を整えます。どの場所でカットしても大丈夫なので、安心です。
切りとった枝で挿し芽もできますよ。

花芽が出てきたら摘み取ると、秋まできれいな葉を保つことができます。

肥料が多いと葉色が冴えなくなるので、元肥、追肥は控えめに。
黄色系の品種は日向では葉やけを起こすので、管理は半日陰で。
他の葉色のものは日向でも栽培できます。

寄せ植え


コリウスは寄せ植えでも大活躍します。コリウスだけ数種をあわせても、他の草花との組み合わせも素適です。使い場所も選ばず、花壇、鉢やプランター、ハンギングバスケットにも利用できます。
品種により、立ち性のものや横に這うように広がるものがあるので、用途によって選びましょう。
葉色の選び方により、カラフルにもシックにもできます。
コリウスだけの寄せ植えでは、3~5品種を選び、中心にカラフルなタイプ、下葉や後ろになる部分に暗めな色やシックな色を選ぶと遠近感が出てすてきな一鉢になります。

スタンダード仕立て


比較的葉が大きくて立ち上がるように伸びるタイプの品種はスタンダード仕立てやトピアリー仕立てにすることもできます。
スタンダード仕立ては、1株のなかで1番強い茎を1本だけ残して他の茎を切り取ります。高さが50~60cmになったら芽の先端をピンチして横枝を出させ、さらに枝が伸びたらピンチする、を繰り返してこんもり丸くさせます。

寒さに弱いため1年草として扱われるコリウスですが、冬は室内に取り込んで15度以上を保てば冬越しできます。
大きくなってしまったものは挿し芽をして冬越しさせるとまた来年利用できますよ。
価格も手ごろなので、この夏はぜひいろんな場面で活躍させてくださいね。