栽培ガイド

最終更新日:2024/05/16

6月の観葉植物のお手入れ

6月の観葉植物と管理


観葉植物にとって6月こそパラダイス、生育にもっとも適した季節です。植え替え、挿し木、とり木、株分けにちょうどよい気候です。伸びすぎたり乱れたりした枝や葉を整理して、切り取った枝や葉を使って増やしましょう。

水やり:
株元が腐りやすいパキラ、ユッカ、アナナス、ペペロミアなどは過湿にならないようにします。これら以外はいつも湿りぎみになるようにしましょう。生育がさかんですから、雨が降っているからとつい忘れがちの鉢植えの水やりには、十分気をつけて下さい。
肥 料:
いちばん生育がさかんな時期なので、不足しないように注意しましょう。肥料は液肥が適しています。薄めを回数多く、が一般的には害がないのでお勧めですが、種類にもよりますので、それぞれに適した施肥のし方をマスターしてください。
病虫害:
風通しをよくするなどして、防ぎます。原因が細菌かカビか、ウイルスかをよく見極めて、それぞれに処置をしましょう。

とり木で仕立てなおし


下葉が枯れあがったゴムノキ、クロトン、アンスリウム、ドラセナなどを仕立てなおししましょう。それにはとり木がぴったり。失敗も少なく、根が出れば、そのまま鉢に移せるのです。

やり方はかんたん。幹に切り込みをいれ、そこに湿らせたミズゴケをまきつけて、ビニールをかぶせておくだけでOK。ミズゴケが乾燥したら水を補給して1、2ヶ月もすれば根が出てきます。
その下で幹から切り離し、鉢に植えつけます。もとの株もそのまま管理すれば新しい芽が出てきます。

幹に傷をつける方法が2つあります。

環状剥皮法:
ゴムのように木質化したものは、皮をぐるりとはがします。
切り込み法:
皮の部分がはっきりとわからないディフェンバキアなどは、茎の半分くらいまで、斜めに切り込みをいれます。

葉ざしができるのもありますよ


観葉植物の中には、葉1枚でもふやせるものがけっこうあります。多肉植物にはこのタイプが多いようです。

サンセベリアは1枚の葉を5、6cm幅に切りわけて、それぞれを挿し穂にできます。注意することは切り口を乾燥させてからさすことですが、その生命力はほんとうに驚きですね。

地植えにしてトロピカルガーデンを


観葉植物といえば鉢植え、となりますが、5、6月から10月は戸外でも育てられるのです。むしろ、風通しがよくて日光にもよく当たるので、がっしりとじょうぶに育ちます。室内では目立たなかった花が立派に咲いて、いままでのイメージと違うものになったりします。
お庭がある方は、日当たりを好む熱帯性の観葉植物を6月に地植えにしてみませんか。思いがけない風景になるかもしれませんよ。
クロトン、コエビソウ、ウラムラサキなどのキツネノマゴ科のもの、アカリファなどがよいでしょう。
秋になれば、掘りあげて鉢に移し、室内で管理します。