栽培ガイド

最終更新日:2026/04/16

2026年春第30回FAJポットプランツコンテスト受賞商品



【ポットプランツコンテストとは】
東京都中央卸売市場である大田市場場内の㈱フラワーオークションジャパンで開催される花壇苗の品評会です。2011年秋にスタートし、毎年4月と11月の年2回開催され、今回で30回目を迎えます。全国各地の生産者の厳選した花壇苗が一堂に会し、毎回150点以上が出品されるイベントとなっています。
この品評会は生産技術向上と販売の促進を目的として行われています。
審査員は仲卸業者・ホームセンターや園芸店バイヤー・ガーデナーなど園芸流通に携わる幅広い分野の方々に依頼し、出品物の品質・商品性・生育の均一度などを基準に厳正な審査が行われます。優れた花壇苗には大賞や金賞が授与されます。
※一般の方は立ち入ることができません。


今年は4月8日(水)に審査が行われました。今回受賞した商品をご紹介します!

【ポットプランツコンテスト大賞】
カナイヅカ園芸さんのマリーゴールド:デュランゴ



〇審査員・総合評価〇
草丈、葉張りともに申し分のない均等な生育です。
消費者が手に取る際、どの株を選ぼうか迷う必要がないほど仕上がりが揃っており、生産者の技術の高さが随所に感じられます。
花色も発色が非常に良く、花弁のシミやヨレも一切見られません。これは管理環境の良さと言えるでしょう。
ストレスなく健やかに育った苗は、定植後の植え傷みも少なく、消費者が「育てる楽しさ」を存分に実感できる完成度の高い一品です。

〇FAJ担当者コメント〇
マリーゴールドは市場流通量の多い定番の花壇苗のひとつです。その中でもカナイヅカ園芸さんのマリーゴールドは、抜群の均一性を誇ります。
1ポットに4株植えで仕立てられており、株のボリューム感は申し分なし。見た目にも色鮮やかで、花と株姿のバランスが美しく整っています。
一度手に取れば、その品質の高さを実感していただけるはずです。

〇園芸家・杉井志織さんより 楽しみ方について〇
受賞株を長く楽しむための「植え付け黄金ルール」
「マリーゴールドを植えるにはまだ早いかな?」と思われている方も多いかもしれませんが、実は今が絶好のタイミングです!夏の間も鮮やかな花色を保ち、晩秋まで長く楽しむための秘訣をお伝えします。

・梅雨入り前の定植がカギ
夏の暑さに負けず咲き続けさせるためには、梅雨入り前までに定植を済ませるのが理想的です。この時期に植えることで根がしっかりと張り、株の土台が作られます。

・「葉の数」が「花の数」を決める
梅雨明けまでにどれだけ葉数を増やせるか……。実は、この時期の葉のボリュームが、その後の花数を大きく左右します。早期定植でしっかり葉を茂らせることで、夏の暑さで開花が止まることなく、次々と花を咲かせるスタミナがつきます。

・晩秋まで長く楽しむために
今このタイミングで植え付けることが、11月頃まで長く鑑賞するための最大のポイントです。大賞を受賞した「デュランゴ」の圧倒的なパフォーマンスを、ぜひあなたのお庭で実感してください!


【(公社)日本家庭園芸普及協会会長賞】
石川花園さんの金魚草:ポップアップ



〇FAJ担当者コメント〇
しっかりとした株づくりが光る、完成度の高い一鉢。品評会でも、その力強い生育と見応えある仕上がりが高く評価されました。
株元から豊富に分枝し、全体にバランスよく花芽が付いた充実の株姿。さらに花茎は太く丈夫で、安心感のある仕上がりです。1ポットでもしっかりと存在感があり、単体で飾っても主役級の華やかさを演出してくれます。
これから咲き進む楽しみもたっぷり。育てる過程と咲き誇る姿、どちらも満喫できる魅力的なキンギョソウです。

〇園芸家・杉井志織さんより 楽しみ方について〇
花茎が太く、花も大きく、枝数が多く、株張りの良い仕立てになっているので、寄せ植えや花壇の混植に使いやすい草姿になっています。
花茎と花茎の空間がしっかりありますので、他の植物の花茎が組みやすく、自然に溶け込んだような、馴染んだ景色を作ることが可能な草姿。
チューリップを抜いた後の春花壇仕立て直しなど、春花壇の「あともう少し!」に活躍するキンギョソウです。
主役にも脇役にも活躍でき、便利な使い方はできる魅力があります。


【(一社)日本花き生産協会会長賞】
吉岡麗子さんのハイドランジア:こじさい ちっちゃ



〇FAJ担当者コメント〇
コンパクト仕立てで魅せる、生産技術の高さが光る一株。審査では、そのサイズと完成度のバランスに高い評価が集まりました。
本来は5号鉢での流通が主流となるアジサイを、3号ポットという小さなサイズに仕立てながらも、驚くほど充実した花付きに仕上げています。この完成度は、生産者・吉岡さんの確かな技術力と極わい性のオリジナル品種であってこそ。コンパクトにまとまった株姿は扱いやすく、寄せ植えにも取り入れやすい絶妙なサイズ感。限られたスペースでもしっかりと季節感を楽しめる、新しい楽しみ方を提案してくれる一品です。小さくても、しっかり華やか。技術と工夫が詰まった受賞作を、ぜひお楽しみください。

〇園芸家・杉井志織さんより 楽しみ方について〇
根鉢はコンパクトですが、葉張りと花数の多さが魅力的。
枝間もあり、枝の微妙な高低差で彩る開花は、山アジサイの野生的な雰囲気をそのまま愉しむことができます。
日陰を彩る草丈高めの植物の株元で彩れば、林縁の様子をそのまま再現できるナチュラルな景色を作れますし、デコラティブなコンテナで寄せ植えをすれば、重厚感のあるシックな1鉢が作れます。


【(一社)日本ハンギングバスケット協会理事長賞】
Hanayoshiさんのペチュニア:モンローウォークピーチベール



〇FAJ担当者コメント〇
人気シリーズならではの完成度と魅力が光る一鉢。審査では、品種の個性と美しい株姿が高く評価されました。
Hanayoshiさん育成のオリジナル品種「モンローウォーク」シリーズは、市場でも高い人気を誇る注目株。本品種は、やわらかなピーチカラーにアンティーク調のニュアンスをまとった、上品で印象的な花色が魅力です。株はこんもりと美しくまとまり、整ったシルエットで仕上がりの良さが際立ちます。
さらに、可愛らしいラベルデザインも大きなポイント。手に取った瞬間からワクワクするような、トータルで楽しめる一鉢です。
育てて楽しい、飾って美しい。人気シリーズの魅力を、ぜひ実際にお手に取ってご体感ください。

〇園芸家・杉井志織さんより 楽しみ方について〇
ペチュニアは、梅雨入り前に定植をし、梅雨明け後に伸びた枝葉で開花を愉しむ様に育てるのがポイントです。
長雨を気にせず、地温が上がり切る前に定植し根を育てる様にします。
株の乱れもなく、立体感もありながら、横にも広がる草姿をみると、ハンギングやコンテナのエッジ、花壇のエッジなどで活躍するイメージが湧きます。
また、花色も合わせやすく、紫色のヘリオトロープや、オマンダリンレンジ色マリーゴルドなど幅広い花色との組み合わせができる花色です。
個性的でありながら、調和しやすい花色が魅力の商材と思います。


【(株)花卉園芸新聞社賞】
ヤマシタフラワーズさんのヒューケラ




〇FAJ担当者コメント〇
カラーリーフの魅力と実用性を兼ね備えた、完成度の高い一株。
豊富なカラーバリエーションを持ち、寄せ植えのアクセントとして欠かせない人気アイテム。ヤマシタフラワーズさんの生産株は、しっかりとしたボリューム感があり、植え込むだけで全体の印象をぐっと引き締めてくれます。
非常に強健で育てやすく、市場流通も年々増加。近年では庭植えとしての需要も高まり、グランドカバーとしても活躍するなど、その用途の広さも魅力です。彩りを添えるだけでなく、景観づくりにも役立つ頼れる存在。幅広いシーンで活躍する、実力派の受賞株です。

〇園芸家・杉井志織さんより 楽しみ方について〇
明るい日陰を彩る植物として人気のヒューケラ。株のまとまりがよく、裾があがらず、どっしりとした草姿がバランスの良いヒューケラです。
一枚一枚の葉が均一なので、株全体も均等な形。
エンドユーザーにとっては、寄せ植えから庭植えまで幅広いガーデニングシーンで活躍が期待できる、非常に扱いやすい一株です。
店舗にとっては、「シェードガーデンエリア」として、シーズン商品の提案と共に、販売促進をかけるチャンスに繋がる仕上がりだと思います。
ガーデニングシーンの「痒いところに手が届く」植物の一つです。株姿の良さで、日陰エリアを華やかに整える提案ができるのではないでしょうか。



【(株)グリーン情報賞】

川一園芸さんのシレネ:ユニフロ