栽培ガイド

最終更新日:2025/06/05

ブーゲンビレアの花を長く咲かせるコツ


ブーゲンビレアは南国らしい鮮やかな色の花を咲かせる半つる性の低木です。
短日植物(日が短くなると花芽をつける)なので、4~5月と10~11月が最もよく咲き、真夏は開花を休みます。
開花期間は育て方によっても大きく変わり、庭植えで年数を経た株は春から秋までずっと咲いている姿も見ることがあります。
花を咲かせるコツをつかんで、長く花をお楽しみください。
水やり・施肥・植替えは最小限のほうが元気に育つので、管理の手間がかからない植物です。
なお、トゲがあるので取り扱いには注意してください。

管理方法


春に花つきの鉢植えを購入したら、開花中は室内で管理できます。
南向きの窓辺など明るい場所に置きます。
戸外に出す場合は、いきなり強い直射日光に当てると落花してしまうことがあるので、
半日陰から徐々に慣らしてください。

多湿に弱いので、水は鉢土の表面が完全に乾いてから与えるようにします。
花が終わったら、化成肥料を少量与えます。多肥にすると花がつかないので注意します。
また伸びすぎた枝は6月末までに軽く剪定すると秋に花がつきやすくなります。

花後から11月頃までは戸外の日当たりの良い場所で管理します。
本来は常緑性ですが、国内では冬は落葉することがあります。
寒さに弱く耐寒性は5度程度までですが、関東以西の霜が降りない地域なら戸外で冬越しできます。
庭植えにするとつるが1~3m伸びますが、剪定により整えることができます。

2年ほどは、植え替えないほうがよく花が咲きます。
鉢に根が回ってしまったら、6月頃に古い根を少し切り落として大きめの鉢に植え替えます。

花をよく咲かせるコツ


日照の良い場所で育てる


直射日光がよく当たる場所を好みます。日陰では咲きません。
昼の光が12時間以下のときに花が咲きやすくなります。
夜に街灯や蛍光灯の明かりが当たっていると咲きにくくなります。

水やりを控える


乾燥気味な環境で花付きがよくなります。常に土が湿った状態では咲かなくなります。
花付きが悪いときは、葉が少ししんなりするくらいまで土を乾燥させてから水やりしましょう。

鉢植えの場合、鉢受け皿に溜まる水は捨てます。
庭植えの場合は、斜面や屋根の近くなど乾燥気味の場所に植えるとよく咲きます。

根の生育を抑える


根の成長が制限されると花芽がつきやすくなります。
鉢植えの場合は、植え替え(鉢替え)は2~3年に1度で良いです。毎年植え替えると花が咲かなくなります。
庭植えの場合は、家や塀のそばなど、壁があり根の発育が制限される場所がよいでしょう。

肥料を控える


肥料分の少ない土で育てると花付きがよくなります。
鉢植えの場合は、花後に少量の緩効性化成肥料を2か月に1回程度与えましょう。
地植えの場合は、春先に一度、緩効性化成肥料を根元から少し離れた場所にまく程度にします。
肥料が多すぎると「肥料焼け」で枯れることがあるので、液肥や速効性肥料は不要です。

長期間花が咲く品種もあります


「こなつ」シリーズは、花も葉も小さく愛らしい品種で、つるにならないタイプ。開花期が長く、春から秋まで繰り返し花を咲かせ、特に初夏に多くの花を咲かせます。鉢植えで楽しむのにぴったりです。

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