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最終更新日:2024/05/24

シンビジュームの育て方2

シンビジュームの栽培カレンダー




温室がなくても育てられ、親しみやすいシンビジューム。贈り物でもいただくことが多いと思いますが、来年も花を咲かせる為の管理方法をご案内します。

管理場所
生育適温は25度以下で、最低気温が10度以上で、湿度は60~70%が理想的ですので、なるべくこの条件に近い場所で栽培します。
寒さには強いのですが、冬季は室内で管理することをおすすめします。
最低気温が10度を下回るようになってきたら、室内へ取り込み始めてください。
株の傷みも少なく、花芽も順調に伸びていきます。レースのカーテン越しに日光が入る窓際が最適です。
花は2ヶ月くらい楽しめますが、しおれるまでおくと新芽の成長が遅れるので、早めに(蕾が2~3個ついている状態の頃)花茎の根元から切り取り、切花として楽しむようにします。(一度花をつけたバルブから次の年に花が咲くことはありません)
春に最低気温が10度を上回る5月ころになったら日当たりのよい戸外に出し、光をたくさん浴びさせてください。
その際、突然強い光に当たると葉焼けを起こすことがありますので、室内から戸外へ切り替えるときは、軒下などの直射日光の当たらない場所から徐々に明るいところへと環境に慣らしていくようにしてください。
4月中旬から9月頃までは、葉焼けを起こさない範囲の光をできるだけ長い時間当てるようにすると生育も良く、花芽もしっかりとついてくれます。
真夏は日差しが強いので、遮光率30~40%位の遮光ネットを使うとよいです。
芽かき
生育期には株元より新芽がたくさん出ますが、そのままにしておくと養分が分散され生育不良となるので、新しい芽を1~3本まで残し、他はかきとります。一般的には春先に出る元気の良い外側の新芽を1つのバルブに1芽だけ残すようにします。晩春以降、新しい芽が脇から出ることがありますが、全てかきとります。
植え替え
一般に出回っているものは花つきのものが多いと思いますが、そのような株は鉢の中に根がぎっしりと詰まっているので、春からの生育期に成長するスペースがありません。
3月中旬~4月中旬頃に一回り大きな鉢への植え替えをおすすめします。
なお大きすぎる鉢では、翌年の花が休んでしまうことがあります。
弱っていたり腐っているような根は取り除き、新しい植え込み材料で植えつけます。
主にミズゴケや軽石、バークなどで植え込みますが市販されている、シンビジューム用の用土などが手軽でよいです。
株分け
大株になったもの、バルブが込み合っているものなどは株分けします。
時期は、植替えと同じ頃がよいです。
鉢から株を抜き取り根と用土をもみ解し、1株に3バルブ以上になるように切り分けます。
合わせて不要な根の整理もします。新芽の前に空きができるように、鉢に植え込み、株分けしてから約一ヶ月くらいは肥料は与えないようにします。
水やり
冬季、花芽がついてきている時には、水切れを起こすと花芽が枯れてしまうので乾燥させないように気をつけてください。
4月中旬頃より成長が一段と活発になり、新芽も伸び始めてきます。
水不足にならないよう、たっぷりと与えるようにすると株もぐんぐん成長してくれます。
特に梅雨明けからの真夏にかけての水やりは重要です。毎日たっぷりと与えるようにし、時々葉水もかけるようにします。気温の高い日中は水温も上がり蒸れやすいので避け、朝か夕方の涼しい時間に与えてください。
最低気温が15度を切る頃まではたっぷりと水を与えます。
肥料
成長が活発になる4月中旬頃~7月いっぱいまではしっかりと肥料を与えましょう。
固形肥料(油粕なら大粒を4~5個くらい)を1ヶ月ごとに根元に施します。
合わせて液体肥料も週に1回くらいの間隔で与えるようにします。梅雨のころは生育旺盛なので、肥料切れに注意します。
固形肥料は7月頃まで、遅くとも9月までには打ち切り、その後は液体肥料のみで10月頃まで与え続けます。