栽培ガイド

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5月の芝生のお手入れ

○5月のシバ

新芽が出そろい、一面の緑におおわれるようになりました。地面をはいながら伸びる茎(ほふく茎)だけでなく、地下2~3cmのところで四方に伸びる地下茎も活発に動き出します。ほふく茎の節々から根が出て、そこからまた茎がまっすぐ立ちあがります。西洋シバは生育最盛期です。せっせと刈り込みましょう。 


○シバ刈りがはじまります
刈り込みはシバを美しく保つのに欠かせません。刈ると芽の数が増え、葉の間にも日光が入るようになるので部分的にシバが枯れるのが防げます。シバが黄色くなるのは光合成ができないためなのです。また、密な芝生になるので、雑草が生えにくくもなります。
ですから、草丈が6cm以上にはならないように、定期的に刈ることが大切なのです。

刈り込みの回数は施肥と密接な関係があります。たくさん、何回も施肥すればどんどん生長するので、刈り込みもまめにしないといけません。
では、短く刈るのが面倒でなくて良いように思われがちですが、2cmより短く刈ると雑草がかえって多くなりますので注意が必要です。

5月はコウライシバは月1,2回、西洋シバは4回が適当でしょう。


○雑草抜きをしっかりと    

春に張ったばかりだと、目地の部分から雑草がたくさん生えてきます。芝生が密になると雑草はさして生えてこなくなりますから、もう少しの辛抱です。今はしかたない、と、あきらめて雑草抜きをしてください。


○5月の管理    

水やり:
張ったばかりのシバは別として、特に水やりはいりません。

施肥:
生育のさかんな西洋シバに施肥し、そのあと十分に水やりしましょう。コウライシバの場合、施肥は2ヶ月に1度となっていますが、刈り込みを定期的にするなら、月1回施肥しても構いません。

芝生に大切な栄養成分はチッ素です。芝生専用の肥料はチッ素分が10%ほどで、シバの中に入り込みやすいよう細かい粒状に作られています。このタイプの場合、肥料の量はコウライシバ、西洋シバともに1㎡につき30gが目安です。 

病虫害防除:
コウライシバに赤サビ病が出ることがありますが、そのままでもシバが枯れるようなことにはなりません。西洋シバは勢いがよいときで、これといった問題はありません。