栽培ガイド

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4月の草花のお手入れ

○4月の草花

昨年末から早春にかけて植えた秋まきの1、2年草、パンジーやビオラ、デージー、クリサンセマム、キンギョソウなどが一番美しい季節です。
ゼラニウム、マツバギク、ディモルホセカ、ガザニアなどの多年草も咲き出します。それにつれて花の管理も忙しくなりますし、これから夏にかけて咲く春まき1年草の種まき、多年草の植え替えや株分けもしなくてはなりません。いよいよ、園芸シーズン突入ですね。 


○春まき1年草の種まき

サクラが咲き出す頃が、春の種まきの目安です。でも、今年は3月も半ばにサクラが咲き出した所があって、ちょっとあわててましたね。3月末から4月上旬にまくのは、春まきでは発芽適温が15℃~20℃のジニアやアゲラタム、マリーゴールド、アスターなどです。用土は新しく清潔なものを使うのが成功するコツです。
また、そのまま定植できる圧縮ピート製の育苗ポット(ジフィーポット)がおすすめです。移植の手間もはぶけるし、傷みも少なくてすみます。1ポットに、6粒まいて、本葉が出てきたら間引き、最終的に1,2本にします。間引く時は苗を引きぬかないで、ハサミで切ると、根を傷めません。
種の袋にある説明書をよく読んで、その指示に従いましょう。


○寒さに弱い多年草の植え替え、株分け    

アガパンサスや鉢植えの木立ちベゴニアなどを植え替えましょう。とくに木立ちベゴニアは株が古くなると花付きが悪くなりますから、毎年植えかえがおすすめ。アガパンサスは4~5年株なら株分けで増やせます。掘り上げて土を落とし、古い根を切り落として整理します。2~3芽ごとに分けて30cm間隔ぐらいに植えつけます。


○水鉢にスイレンを植えてみませんか    

池がなくても水をためられる容器があればスイレンのような水生植物を育てることができます。大きさは深さが35cm、直径が50cmもあればスイレンでもOK。ホテイアオイやヒメスイレンなら洗面器程度で十分。面白い容器を見つけて夏の庭やベランダを演出してみましょう。植える鉢は4~5号鉢で、水深が5cmくらいになるようにします。芽の伸びる方向に空間を残して浅く植え、鉢土の上に小石をのせて、水やり後、水中に沈めます。水深はあまり深くならないよう、また必ず日なたにおいてください。水は減ったら補います。


○4月の管理

花がらつみ
4月は次から次へと花が咲きます。
長く花を咲かせるには、花がらをこまめに摘み取ることがとても大切。 見苦しいだけでなく花がらは雨などに濡れるとカビや病原菌が繁殖しやすくなりますし、実がつくと養分を取られて株が急に老化します。花がらは花弁だけでなく、種のできるところや茎の部分もきちんと切ってしまいましょう。

肥料
苗を植えつけるときは元肥をやりますが、例えば昨年末に植えつけてずっと花を咲かせているパンジーやクリサンセマム、デージーなどは元肥の効き目が薄れてきています。でも花はまだまだこれから。どんどん生長して花を咲かせつづけるためには、追肥が必要です。追肥はすぐに効く速効性の肥料が適しています。液肥を水代わりにやると手軽です。液肥の効き目はせいぜい7~10日なので、1の付く日にやる、と決めるとか、曜日で決めるのも忘れなくていいですね。
花付きをよくするにはリン酸の多いものにします。
また、液肥は決して濃いものを使わないことです。むしろ規定より 薄めを流れ出るほどたっぷりやるのがコツです。

病害虫
気温が上がってくるとともに、病害虫が発生しやすくなります。病害虫は早くみつけて即退治が一番大切です。毎日見回ってよく観察して異変をいち早くキャッチしましょう。アブラムシやケムシ、アオムシは取り除きます。灰色カビ病やうどんこ病も出てきます。
いずれも雨に濡れたり風通しが悪いと出やすいので、剪定したり、花がらをこまめに取り除きましょう。