栽培ガイド

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4月の庭木のお手入れ

○4月の庭木と管理

落葉樹は芽吹きの季節。常緑樹の芽吹きは落葉樹より少し遅れます。ツバキ、ジンチョウゲ、レンギョウ、ユキヤナギ、モクレン、サクラ、など、早いものでは花の終わったものもありますが、4月から5月にかけては多くの庭木に花が咲きます。花の後にはお礼肥えとして、鶏ふんやリン酸やカリ分の多い肥料を株元に置き肥えしましょう。芽吹きの頃の落葉樹には水がたくさん必要です。乾燥して水切れしないように、気をつけてください。


○剪定、整姿

「花のあとの剪定」という言葉があります。花が終わった直後の剪定は次の年の花に影響しない、切って大丈夫、ということです。花が咲き終わったユキヤナギやレンギョウ、ロウバイなどの落葉樹の剪定をし、樹形を整えましょう。
ただし、この時期樹液の流動がさかんなモミジの剪定は避けてください。常緑樹でもツバキ類やヤツデ、アオキ、イヌツゲ、キョウチクトウなどの枝を切って、樹形を整え、風通しや日当たりをよくしましょう。

ユキヤナギやレンギョウなど、新しく出た枝にぎっしり花をつけるものは枝を思いきって切り戻します。好みの樹形に整えられるとともに、また、新しい枝が勢いよく伸びて、花芽のできる6月の末ごろまでに充実した枝になり、来年もまたたくさんの花を咲かせてくれます。ユキヤナギやレンギョウはこうして「枝の更新」を常にするのが、長くきれいに花を咲かせるコツなのです。


○さし木で増やしましょう    

常緑の針葉樹や広葉樹を増やすのに一番適した季節です。落葉樹でもサルスベリやシモツケ、ドウダンツツジなどは大丈夫です。さし穂には、去年元気に伸びた枝を使います。発根促進剤をを使うと根付きがぐんとアップします。一度試してみてください。ツバキ類はまだ花が残っているものもありますから、好きな色や形のを選べる点、いいですね。


○病虫害対策

新芽はみずみずしくていかにもおいしそう。樹液を吸う害虫、アブラムシやカイガラムシも今だとばかりに発生してきます。これらの害虫の排泄物は、すす病の原因ともなりますから、発生しはじめのうちにやっつけてしまいましょう。そのために毎日こまめに点検、観察して、発生に気付いたらすぐ、殺虫剤で駆除します。とくにカイガラムシはやっかいです。歯ブラシなどでしっかりこそげ取りましょう。
これから枝葉が込み合って害虫が活動しやすくなりますから、それまでに元を断っておくことです。