栽培ガイド

9月の野菜のお手入れ

1. 9月の手入れ

残暑の厳しい季節ですが、雨の日が増え、また次々に台風もやってくる季節です。

夏の果菜や葉菜の収穫はまだまだ続いています。
薬味で活躍した青シソは、そろそろ花をつける季節。花は花穂シソとしてお刺身のツマに、また熟した若実は佃煮にするとおいしいので、花穂の上まで花が咲き終わり、下部に実が入った頃、穂をしごいて収穫しましょう。種を取る場合は種が熟して花穂が茶色く枯れるまでおいてから採取します。
秋の園芸シーズンは短いので、秋まきの野菜などは早めに種まきをすませましょう。


2. 秋まき野菜のたねまき

夏の終わり頃からは秋野菜の種まきシーズンとなります。
収穫の終わったトマトやトウモロコシなどの夏の果菜の株は早めに片付けて根を抜き取り、硬くなった土をよく耕しなおし、腐葉土や堆肥を入れ1週間以上おいてから畝を立て、種まきの準備をします。

大根、ラディッシュは9月上旬までに種をまきます。
小松菜、コカブ、フダンソウ、ホウレンソウは9月いっぱい種まきできます。
冬野菜の代表の白菜、チンゲンサイ、タアサイ、チシャ、春菊、ミズナなども種まき適期です。
9月後半の幾分涼しくなってからは、パセリなど寒さに強いハーブ類も種まき適期となります。

ホウレンソウは酸性土に弱いので、種子をまく1週間ほど前に必ず苦土石灰を畑にまき、土を中和してから種をまきます。種まきの前夜に種を水につけて芽だししてからまくとうまく生えそろいます。
春まきよりもトウ立ちしにくく、葉も寒さに当たるにつれて甘みが増し、冬の間長く収穫が楽しめます。