栽培ガイド

単語で探す

宿根草の株分け

2月半ばから、宿根草の株分け適期になります。
宿根草は毎年根茎から芽を出したり、ランナーを出して株が殖えていきます。
苗を植え付けて3年以上たつと株が混み合って、生育や花付が悪くなるので株分けをしてまた生育を活発にさせるのです。
株分けした子苗からは今年、あるいは翌年にはまた花が咲き始めます。
またお庭で殖えた子株を鉢植えや寄せ植えに使ってアレンジするのも楽しいですよ。

スズランやサクラソウ、耐寒性の強い品種は2月中に、他の品種は殆ど3月中が適期です。
株の周囲に大きくスコップを入れて根を掘り起こし、土を払い落として根の状態を確認し、両手で折るようにして1株を芽が3~4個ついている塊に分けます。
からまっている根はやさしくほぐすようにします。
ランナーで殖えるイチゴやアジュガはランナーを切って子株を分けます。
植付け場所ですが、同じ場所だと特定の土中微量要素が欠乏しているため、生育が悪くなる場合があります。土を大きく入れ替えて腐葉土や堆肥、苦土石灰をすきこむか、あるいは別の場所に植え替えます。
植付けは株間を30cmほど離して。また植付け後はたっぷり水やりし、防寒用に上から寒冷紗をかけて1~2週間おきましょう。

宿根草をお庭や花壇に取り入れると、とてもナチュラルな雰囲気になります。
丈夫な品種が多く、肥料も余り必要としません。庭木の根元や花壇にぜひ2、3種植えてみてくださいね。