栽培ガイド

大木園芸さんの手乗りハス


■「手乗りハス」
ハス科ハス属に属し、食用のレンコンもこの仲間ですが、手乗りサイズの容器で栽培できるように改良された鑑賞用の花ハスです。
大きな池や沼、あるいは大型のタライなどの容器がなくては栽培できないと思われていた花ハスを持ち運びできる容器、さらには「手のひらに乗れるような小型の容器」で栽培できるように改良・育種されたのが「手乗りハス」です。
「手乗りハス」は容器の大きさに合せて葉・花・レンコンなどが育ちます。(食用のレンコンや普通の花ハスでは小型容器への対応ができません。)
「手乗りハス」は大型の容器で栽培すると大きい葉と花を、小型の容器で栽培すると可愛い葉と花を観賞できます。

★栽培環境により花の色、花弁の数が多少異なる場合がございます。

<植え替え>
時期:3月中旬~4月上旬
株分け:栽培容器を逆さにして中身を容器からはたくと表面に小さなレンコンが見えるので、先端の3節ほどを切り離し、掘り取ります。
栽培容器:直径20~40cm、深さ15~30cm程度で水の保てるものを使用します。浅型のポリバケツや、やや深めの洗い桶も使用できます。少し大きめで、円形の容器のほうが花数が多くなります。
用土:田土、畑土、荒木田土、水生植物栽培用土などが使えます。
植え付け:用土を3~4分の1程度入れ水を加え、やわらかめのアンコ状態にし、株分けしたレンコンをそっと沈めます。
水:土の上5~10cm程度になるように水を入れます。

<レンコン丸の植え付け>
株分けしたレンコンと同様に植え付けて下さい。
<ポット苗の植え付け>
時期:5~7月頃
方法:容器・用土の準備は株分けと同様で、用意した泥の上でポットから苗を取り出し、泥の中にそっと植え付けます。新しい容器の泥の面とポットの泥の面が同じ高さになるようにして植え付けて下さい。
<春から夏の日々の管理と注意事項>
水を切らさないように注意してください。
4~8月は水深が1cm以下にならないように管理します。
6月に入ると日射しが強くなり、気温、水温の上昇とともに急に生長が早くなり、水の減りが早くなります。水切れするとハスの葉は萎れることなく、新葉から枯れ始めます。水切れさせないように十分注意して管理して下さい。
容器をアスファルト舗装やコンクリート舗装の上に直接置くと、水温が上がり過ぎることがあります。あいだに発泡スチロールや木の板などを置くのも効果があります。気温・水温ともに40℃程度まで順調に生育します。
置き場所:4~8月は出来るだけ日当たりの良いところで管理して下さい。花付きに大きく影響します。
施肥:4月中旬頃から葉色を見ながら、直径30cmの容器で、大豆粒大のIB化成を5~10粒程度を目安に10日~2週間に1度程度与えて下さい。普通の鉢物と異なり養分が全て容器内に留まるので、やりすぎに注意して下さい。
<秋から冬の管理>9月に入ると枯れ葉が目立つようになり、水の減りも極端に少なくなります。11月頃から翌春までは乾燥しないように管理して下さい。
外気温マイナス5℃程度で冬越しできますが、寒冷地では防寒対策をした方が安全です。
※「手乗りハス」は大木園芸さんの登録商標商品です。

●手乗りハス 花つき評価基準
生産元(千葉県)で栽培中の小型容器での平均開花数を基準になっております。
栽培環境などにより違いがあるので、花つきを保証するものではありません。

〇5:4.5号(直径13.5cm)のポットで2個以上、20cm以上の鉢で5個以上の花が咲くもの




〇4:4.5号(直径13.5cm)のポットで2個以上、20cm以上の鉢で4個以上の花が咲くもの




〇3:4.5号(直径13.5cm)のポットで1個以上、20cm以上の鉢で2個以上の花が咲くもの




〇2:4.5号(直径13.5cm)のポットで1個未満、20cm以上の鉢で1~2個の花が咲くもの
※該当なし
〇1:4.5号(直径13.5cm)のポットで稀に、20cm以上の鉢で1個未満の花が咲くもの





●ハスの実
風通しのよい日陰の場所で、ドライフラワーにするとハスの実を長く楽しめます。