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最終更新日:2024/04/19
そばの栽培方法と利用方法
蕎麦の種のまき時
地方によりまき時が異なりますが、春そばは4月上旬~6下旬に、秋そばは8月頃から種まきします。春まきの場合、ソバは高温だと実がつきにくくなるので、あたたかい地域では早めにまきます。秋も、なるべく涼しくなってから開花・結実させた方が収量が増えるため、ぎりぎりまで遅く種まきをした方がよく、その地域で初霜が降りる日から逆算して75~85日前に種をまきます。
土つくり
日当たりのよい場所を選び、深さ20~30㎝まで土を耕起してならします。
野菜や大豆の後作なら元肥を入れる必要はありません。土中に窒素分が多いと葉が茂って実がつきにくくなるので注意します。極端にやせた土地なら1平方メートルあたり化成肥料を100gほどばらまきします。
種まきと栽培
種の量は1平米当たり5~7gを目安にばらまきし、うすく土をかけて上から土をおさえます。あるいは、列の間を50㎝ほどとりすじまきすることもできます。雨が少ない場合は発芽するまで毎日水やりします。鳥に種を食べられないよう、種まき後に地面から30㎝~80㎝位の高さに網を張り、発芽後は取り除きます。芽が出て育ってきたら、株間を5~7㎝になるよう間引きます。ソバは成長が速いため、ソバ畑では雑草が生えにくく、雑草取りもほとんど不要です。すじまきでは株間が空いているため株が倒れやすくなるので、根元に土寄せをします。ソバは乾燥気味の環境を好みます。過湿になると根が腐るのでご注意ください。
開花と受粉
ソバはミツバチや虫によって受粉します。土中の肥料が切れると一斉に花を咲かせる性質があるので、成長後は追肥しないようにします。また、開花時に虫が飛来しにくい場所なら、晴れた日の午前中に手や紐を使って花を全体にゆっくりなでて受粉させるとよいでしょう。
収穫
いちばん上の花房の実の半分くらいが黒くなったら、株もとを切って収穫します。収穫が遅れると実がばらばらと落ちてしまうのでご注意ください。収穫後は束ねて軒下などの雨のかからない場所に逆さに吊るし、下にビニールシートなどを敷きます。この後、10日ほどで実が追熟します。十分に乾燥したら、棒などでたたいて実を落とし収穫します。
脱穀と粉ひき
一升瓶などに収穫したソバの実(玄ソバ)を入れて棒でつついて脱穀します。そば殻が採れたソバの実は「ソバ米」と呼ばれ、おかゆなどに炊いて食べることができます。ソバ米は石臼などで挽いてそば粉にします。あるいは、コーヒーミル(コーヒーの香りがついていない新しいミル)で繰り返し挽いて粉にすることもできます。
若葉はおひたしに
ソバの新芽は生のままスプラウト(もやし)としてサラダなどで食べることができます。また、花がつく前の芽の先端の若葉はおひたしにするとおいしいです。
そばがきの作り方
そば粉にお湯を少しずつ加えて好みの硬さに練り、好みの大きさにまとめて軽く茹でます。水けを切って器に入れ、ワサビ、ネギなどの薬味を添え、そばつゆでお召し上がりください。
そば茶の効能・効果
そば茶にはルチンが多く含まれています。これはビタミンBの一種で、毛細血管を強くし血圧降下や動脈硬化予防に効果があります。その他にも、心臓病や肝疾患などの生活習慣病を予防する働きもあります。ビタミンCの豊富な野菜や果物と一緒に摂るとより効果的です。そば茶の作り方
- すり鉢に収穫して乾燥させたそばの実を入れ、すりこぎですり混ぜ、五分目くらいを実にする。
- フライパンに1を入れ(実も皮も)、香ばしい香りが出て、ポップコーン状に実が2~3粒はじけ出したら、火を止める。
- 水1リットルと2を大さじ1~2杯、お茶パックに入れて、沸騰したらとろ火で5分ほど煮出す。
- ※急須の場合は大さじ1~2杯程度
- ※すり鉢ですり混ぜるときは、強くしすぎるとそば粉になってしまうので注意する
- ※ご注意:そばアレルギーの方は絶対に召し上がらないでください。