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最終更新日:2024/05/21

ガーデン・デザイン ~木炭で土壌改良~ by SOYぷらん 越智さん

土を良くするには?


土壌改良という言葉を聞かれていると思います。
パーライトと堆肥をたっぷりと土にすき込む、と説明されていますが、つまり充分酸素があり、水はけがよくて、適度な保水性のある土を作ることです。
そうすると根がしっかりと張って、植物が健康に育ちます。

最近話題の木炭使って、この問題を解決!


N邸の場合、樹木を植えようと土を掘り始めたところ、何ともいえない臭いがしてきました。
施主に聞いたところ、前の持ち主の家のときこのあたりはトイレだったようです、ということでした。土もじめじめしていました。
施主が茶道をたしなむ方で、木炭が何十袋ありましたので、細かく割って1平米に20~30リットルをすきこみました。施主も半信半疑でしたが、半年もすると、
掘っても臭いがしなくなったのです。
日陰なので多少湿気はありますが、3年経った今では植物も順調に育っています。

また、K邸は古い家を建て直すとき、昔ながらの大工の棟梁に床の下に木炭を敷き詰めるようにいわれ、そのようにしたところ、特に夏爽やかに感じるとのこと。
そこで庭にもすきこむことにしました。
さらに、京都の知人宅では、古い掛け軸の絵が全く傷まず残っているそうですが、もともと炭問屋で倉庫に絵と一緒にびっしりと木炭が置いてあったのだそうです。

木炭は「多孔質」という構造から脱臭効果や除湿効果があり浄化作用もあると、いろいろな本に書かれています。
まだまだ解明できない不思議な力を持っていますので、現代科学に頼らない素朴な土壌改良からはじめるのもいいかもしれません。