植物とガーデン用品の通販サイト【園芸ネット】本店
どなたでも購入頂けます
最終更新日:2026/08/04
ダリア

ダリア属はメキシコ、グアテマラの標高1、000~4、300mの高地に約27種が分布する多年草です。
いずれも地下に塊根があり、茎は直立しますが、例外的につる性のものや茎の高さが5mにもなる樹木のような高性種もあります。
現在一般に栽培されるダリア(ガーデンダリア)は、欧米でダリア・ピンナータ、ダリア・コクシネア、ダリア・ファレシイ、ダリア・メルキイの4種から交雑によって育成されました。
ダリアは世界中に約3万品種があり、今も増え続けています。花色は赤、白、ピンク、紫、黄、黒があり、花形は一重咲きのシングルから完全八重咲きのデコラティブ咲きまでさまざまなタイプがあります。
花の大きさは花径26㎝以上の巨大輪から3㎝以下の極小輪まで幅広いバリエーションがあります。
基本情報
| 学名 | Dahlia |
|---|---|
| 分類(科名) | キク科 |
| 開花期 | 6月~11月 |
| 高さ | 30㎝~1.2(5)m |
| 性状 | 球根 |
| 水分 | ふつう |
| 耐寒性 | 弱い(5℃ぐらい) |
| 日照 | ひなた |
| 特記事項 | 鉢植え・庭植えともに可 |
【栽培史】
スペイン人が上陸する以前のメキシコには自生種から改良されたダリアが食用や薬用のために栽培されていました。
ダリアがヨーロッパに渡来したのは1789年で、メキシコからスペインのマドリード植物園に送られた種子が1790年に開花してピンクの半八重咲きの花を咲かせました。
それ以来、原産地と気候が似ているイギリス、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、など多くの国で品種が改良され、愛好されてきました。
日本にダリアがもたらされたのは天保12(1841)年で、「天竺牡丹」(てんじくぼたん)という和名がつけられました。
明治以降、品種改良が進められ、1970年代まではおもに切り花用の品種が盛んに栽培されていましたが、1975年ごろから少しずつ栽培が減り、近年では地球温暖化の影響により冷涼な気候を好むダリアの栽培は高冷地や東北地方が中心になっています。
今後は、純粋な青花の育成にくわえ、最高気温40℃でも咲き続ける耐暑性ダリアの育成が求められています。
【魅力・人気種】
ダリアは花の大きさと花形によって分類されます。
花径26㎝以上のものが巨大輪、20㎝~26㎝までが大輪、10㎝~20㎝までが中輪、3㎝~10㎝までが小輪、3㎝以下が極小輪と呼ばれます。
シングル咲きは外側に舌状花が1列に並び内側の小花はすべて筒状花の一重咲きです。
オーキッド咲きは外側に1列にならぶ舌状花が半管弁になって内側に巻き込むか波状弁のもの。
アネモネ咲きは外側は舌状弁で内側の筒状弁が発達して大きく丁字咲きになるもの。
コラレット咲きは外側の舌状花の内側に舌状花と別の色の切れ込みのある平弁がつくもの。
ピオニー咲きは舌状花が2~5列にならびその周囲にねじれのある小さな舌状花がつくもの。
カクタス咲きは完全な八重咲きで弁縁が外側にカーブして管状になるもの(花弁の全長の半分以上が外側に曲がり弁端が内側に曲がるものをインカーブド・カクタス咲き、花弁がまっすぐにのびるものをストレート・カクタス咲き、花弁の全長の半分以下が外側に曲がり基部が幅広いものをセミカクタス咲きと呼ぶ)。
デコラティブ咲きは完全な八重咲きで小花の幅が広く中心まで重なるもの(丸みのある舟形の舌状花が整然と重なるものをフォーマル・デコラティブ咲き、小花は半管状でねじれるかとがるものをインフォーマル・デコラティブ咲きと呼ぶ)。
ボール咲きは完全な八重咲きで先端の丸い小花がらせん状にならぶもの。
ポンポン咲きはボール咲きと同じ花形で小輪のものをさします。
【育て方】
■栽培環境:
日当たりと風通しが良く、水はけの良い土地が適しています。
水はけが悪い場合は土を高くして植えるか砂質土をまぜてから植えます。
ダリアは短日性なので夜間も明るい場所にあると花芽がつかないので注意します。
■植え付け:
球根から育てる場合は4~5月が適期です。
球根の発芽点(芽)が上向きになるように球根を横向きに寝かして植え、5㎝ぐらい覆土をします。
株間は大輪系で90㎝、中・小輪系で60㎝ぐらい必要です。(東京など暖地のばあい)
■水やり:
植え付けた時にたっぷりと水やりをおこないますがそれ以降は必要ありません。
■肥料:
元肥として有機質肥料または緩効性の化成肥料を施します。窒素分が多いと花がつきにくくなるので注意します。
■仕立て方:
大輪系は「天花仕立て」とします。球根から出た1本の芽を主茎として伸ばし天花(1番花)を咲かせます。
主茎の根もとから数えて2節の芽(左右合わせて4芽)だけを残しそれ以外の脇芽はすべて摘み取ります。
1番花が終わったあと、4本の側枝の天花(2番花)を咲かせます。
中輪・小輪系は「摘心仕立て」とします。球根から出た主茎が伸びてきたら根もとから数えて2節の芽(左右合わせて4芽)だけを残し主茎の頂芽を摘み取ります。
4本の側枝はそれぞれ根もとから2節の芽(左右合わせて4芽)だけを伸ばしそれ以外の脇芽はすべて摘み取ります。
4本の側枝の天花(1番花)が終わったあと、側枝の下のほうから出ている4本の脇枝の先端の花(2番花)を咲かせます。
■球根の掘り上げと保存:
霜に当たり葉や茎が枯れ始めたら茎を地際で切り取ります。
暖地では土寄せするか腐葉土などを被せておけば地中で越冬しますが、寒冷地ではシャベルで株をそのまま掘り上げ、凍結しない冷暗所で春まで保存します。
芽(クラウン)は茎との接合部についているので必ず芽を確認して芽の部分ごと分けます。
このとき「首」を折らないように注意しましょう。芽のない球根はどんなに大きくても発芽しません。
■病害虫:
病気にはウイルス病、根頭癌腫病、斑点病、灰色かび病、うどんこ病、菌核病、白絹病などがあります。
害虫にはアブラムシ、ヨトウムシ、ズイムシ(フキノメイガの幼虫)が多く、高温乾燥期にハダニも発生します。
■鉢植え栽培:
ポットタイプの矮性種は5号、スタンダードタイプのダリアは10号の中深鉢で栽培します。
矮性種は赤玉土(小粒)7に腐葉土、ピートモス、バーミキュライトのいずれかを3の割合で混ぜた用土で植え付けます。
スタンダードタイプのダリアは赤玉土(中粒)7に硬質鹿沼土または腐葉土3の割合で混ぜた用土で植え付けます。
マグアンプなどの緩効性化成肥料を土に混ぜましょう。
土の表面が白っぽく乾いてきたらたっぷりと水やりをします。
真夏は半日陰の涼しい場所に鉢を移動しましょう。