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最終更新日:2026/03/06
ナシ(梨)

ナシ(Pyrus)属はユーラシア大陸の温帯におよそ30種があり、日本ナシ、中国ナシ、西洋ナシの3種が果樹として栽培されています。日本ナシは、果皮が赤褐色でコルク質の褐色の斑点が入る赤ナシと果皮が黄緑色でなめらかな青ナシに大別されます。日本でのナシの栽培の歴史は飛鳥時代にまでさかのぼり、江戸時代以降、果樹として盛んに栽培されるようになりました。明治末から大正期に「長十郎」の栽培がはじまり、次いで「二十世紀」の栽培が全国的に広まりました。現在の代表品種としては、「二十世紀」「新水」「幸水」「豊水」などがあります。
西洋ナシはヨーロッパ中部原産。果形は倒卵形で、熟しても硬く、収穫後2~3週間追熟すると軟化し、香り、甘味、果汁が増しておいしくなります。
ナシは基本的に自家結実性がないため受粉用に異なる品種を近くに植える必要があります。スペースに余裕がない場合は、日本ナシで自家結実性がある「なるみ」がおすすめです。
九州など暖地では地球温暖化の影響でナシの花芽が年々つきにくくなる傾向があります。「凛夏」は九州など暖地でも花芽がつきやすい改良品種ですから、地球温暖化対策としてぜひ取り入れたい品種です。
基本情報
| 分類(科名) | バラ科 |
|---|---|
| 開花期 | 4月 |
| 収穫期 | 7月〜10月 |
| 高さ | 3m〜5(10)m |
| 性状 | 落葉高木 |
| 水分 | ふつう |
| 耐寒性 | 強い(-20℃くらい) |
| 日照 | ひなた |
| 結実性 | 基本的に自家結実しないので受粉樹が必要 |
植え付け
●露地植え 植え付けの最適期は落葉期の12月~3月。日当たり・水はけ・通気性のよい場所で栽培します。
●鉢植え 日本ナシ・西洋ナシともに鉢植えでも栽培できます。用土は赤玉土(中粒)1に腐葉土1の混合などがおすすめです。
詳しい植え付け方はこちらを参照ください。
仕立て方
●剪定(仕立て方) 畑・果樹園では棚仕立て、一般家庭では立木仕立てが一般的。欧米ではエスパニエ仕立て(垣根仕立て)も人気があります。棚仕立ては針金を張った棚に固定して枝を水平に張らせる仕立て方。植え付けから2年目に枝を整理して2~3本の主枝を伸ばします。5年目ごろからそれぞれの主枝から2~3本の亜主枝を伸ばし、主幹から見て枝を四方に配置します。立木仕立ては主幹から低い位置から2~3本の主枝を出させ庭木のような自然樹形に仕立てます。なるべく水平に近い枝を主枝に選び、残りの枝を間引き剪定(枝のもとから切除する)します。主幹の先端は強めに、側枝の先端は弱めに切り返し剪定(枝の途中で切る)しましょう。エスパニエ仕立ては壁面や塀にそって、トレリスや支柱に枝を誘引して仕立てます。
●摘果 1つの花芽から5~8輪つきますが摘果して1果を残します。
●袋かけ 摘果後に袋かけをおこないます。無袋栽培も可能ですが、西洋ナシや「二十世紀」などの青ナシには必須。

施肥
12月にたい肥、油かす、鶏糞などの有機質肥料または化成肥料を元肥(寒肥)として施します。6月に果実の生長を促すリン酸、カリを主体とする化成肥料を追肥します。9月に花芽の充実を促すために速効性の化成肥料を追肥しましょう。
水やり
鉢植えの場合は土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをしましょう。
病害虫対策
若い葉に橙色の斑紋ができる赤星病はネズ類やカイヅカイブキなどのビャクシン類から伝染します。ナシを植えるときは近くにこれらの樹木がない場所を選びましょう。感染が確認された場合は、病気の葉を摘み取って処分し、できるだけ初期段階のうちに殺菌剤を散布して感染の拡大を防ぎましょう。
雨が多い時期に黒星病、輪紋病、炭そ病が発生しやすくなります。袋かけで病気の予防につとめましょう。害虫ではアブラムシ、ハマキムシ、シンクイムシなどに注意しましょう。高温乾燥期にはハダニが多く発生するので殺ダニ剤を散布して駆除しましょう。
年間作業カレンダー
