栽培ガイド

最終更新日:2025/11/27

じゃがいもの育て方




◎花も可愛いジャガイモ

ジャガイモの花は案外可愛くて美しいものです。食べるだけでなく、観賞用にベランダなどに植えてみるのも一興です。



◎料理ごとのおすすめ品種

料理に合った品種を使うと、調理しやすくなります。


●しっとり煮くずれしにくい(肉じゃが、カレーライス、シチュー、おでん、煮っころがしなど形を活かす煮込み料理におすすめ)

インカのめざめ:栗のような甘みと濃厚な黄色が特徴です。
とうや:煮崩れしにくく、しっとりなめらかな食感です。
レッドムーン:鮮やかな赤皮で、甘みがあり煮崩れしにくい粘質です。
メイクイーン:長卵形で煮崩れしにくく、なめらかな舌触りが特徴です。

●粉質で、煮くずれしやすい(ポテトサラダ、マッシュポテト、ニョッキ、じゃがいも餅、コロッケなどつぶす料理におすすめ)

男爵薯:ホクホクした粉質で、つぶす料理に最適です。
キアアカリ:「栗じゃが」とも呼ばれ、甘みが強くホクホクした黄色い果肉が特徴です。
アンデス赤:鮮やかな赤皮と黄色い果肉、ホクホクした甘みが特徴です。

●糖が少なく焦げつきにくい(フライドポテト、じゃがいものガレット、じゃがいものオーブン焼きなど焼き色を抑えたい・均一に仕上げたい料理におすすめ)

インカのめざめ:濃厚な黄色と甘み、栗のような風味が特徴です。
十勝こがね:煮崩れ少なく、煮物やフライなど多様な料理に向きます。

◎植え付け(3月中旬~4月)

ジャガイモを植える場所は、前にナス科の作物(トマト、ピーマン、トウガラシ、ナスなど)を植えたことのない所や土にします。連作すると上手く育ちません。イモが小さければそのまま、鶏卵大なら半分に切りましょう。(切り口は半日ほど風で乾燥させてください)


植える方向は切り口が下です。植え付け前に、草木灰やハイフレッシュで切り口を殺菌します。深さはイモ一個分くらいに。
タネイモを購入してもよいですが、うっかりしていて芽が出てしまった台所のジャガイモだってOKです。
・春のジャガイモを早く芽出しさせる場合はビニールをかける

・5~6cm土をかぶせる

・種芋の断面は下向きに

・肥料袋で栽培する場合は上部を10cm程度折り曲げ、両面に穴を数箇所あける

・緩効性の科学肥料をそこの部分に混ぜ込む。(目安は10Lの用土に対し約20グラム程度)

◎芽かき(4月)


数本の芽が出てきますが、元気のよいのを1、2本残して、他は芽かきします。
イモはタネイモより上から出る地下茎の先にできます。イモに日が当たると緑色になって美味しくありませんから、芽が出てから4cmほど増し土をするのがポイントです。

科名:ナス科

植え付け時期:

一般地・温暖地:2月下旬~3月下旬

寒冷地・寒地:3月下旬~5月上旬

◎追肥と増し土(5月)


草丈20cm前後になったら、追肥(化学肥料を5~6グラム表面にまく)をやり10cm位の増し土(新しい土を加える)を行います。

◎収穫(6月中旬~7月)


地上部の葉・茎が枯れ始めたら、雨の降らない日を選び、イモを傷つけないように収穫し、風通しの良い涼しい場所で保管します。

◎種イモの保管


種イモは凍らない程度(2~3℃)の多湿冷暗所に保管します。種イモの表面に湿気がある場合は乾かし、芽がでている場合は芽欠きをしてから保管します。

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