栽培ガイド

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12月の作業

○落葉樹の剪定の季節です
落葉樹は葉が落ちて休眠し始めます。水分の蒸散が少ないので、剪定には最適の季節です。特に春先の水の吸い上げが早いカエデ類は葉が落ちたら
すぐに行いましょう。
剪定、というと難しいようですが、まずは込み合って不要と思われる枝を根元から切り落とすことから、気軽にはじめてみましょう。
細くて元気のない枝、幹の内部に生えて、葉が出たときに風通しを悪くしそうな枝なども切り取ります。
秋から冬の剪定では、来年の花芽を切り落とし過ぎないよう、不要な枝を除く程度にとどめて下さい。

○樹木には寒肥を施しましょう
春に元気よく芽をださせるために、休眠期に入った樹木に施す肥料が「寒肥え」です。根は春はやく、地上部の芽が伸びだす前に活動を開始しますので、それに間に合うように施しましょう。
有機肥料なら、冬の寒い間にゆっくり分解しますので、12月~1月の間に施せばちょうどよいタイミングとなります。化成肥料の場合は効き目が早いので、2月頃がよいでしょう。
また、春に花を咲かせる樹木には、花つきがよくなるようリン酸を多く含んだ肥料を施します。
施す場所ですが、いちばん肥料を吸い上げる場所、根の先端に届くようにすると効果的です。樹木の場合は自然な状態では樹幹と根の広がりがほぼ同じ大きさになりますので、枝の先端の真下あたりが最適です。樹木の周囲の土を浅く掘り、肥料を土に混ぜておきましょう。

○冬花壇の植え付け
お正月を控えて、枯葉の目立ってきた花壇も冬咲き草花でリニューアルしましょう。定番のパンジー、ビオラ、アリッサム、プリムラジュリアン、ガーデンシクラメン、葉牡丹などを組み合わせて中心におき、バックには冬もかれないカラフルなニューサイランを配したり、縁取りには丸い葉がかわいいグレコマなどをあしらいます。
植え付け前に、地中の奥深く春咲きの球根をしのばせ、その上に花苗を植えるのもたのしみなものです。同じ組み合わせで、大き目のコンテナなどの寄せ植えもできますよ。


○ビニール温室の利用法
寒さが増してくると小型のビニール温室に鉢物を入れたり、プランターにビニールかけをされる方が多いのですが、この際に、11月~2月ころまでは日差しが弱いため、ビニールかけや小型フレームに入れるだけでは保温効果はほとんど期待できない、ということに注意してください。冬の初めのビニールかけは霜や北風があたらないようにするため、と考ましょう。
熱帯性の植物など、内部の温度を高く保つ必要がある場合は、小型の暖房器具を使うか、小さいものなら室内に取り込んだほうがよいでしょう。
春先に日差しが強まってくると、暖房器具がなくても日中に温室内部が十分暖められるので、保温効果が出てきます。