栽培ガイド

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室内に取り込んだ植物の管理

寒さよけに、耐寒性のない植物は鉢植えにして室内に取り込みますが、冬の間の管理上の注意点をご紹介します。

○害虫の発生に注意
暖かく風通しが悪い室内では、害虫が発生しやすいもの。特にアブラムシとオンシツコナジラミには注意が必要です。
オンシツコナジラミは温室や室内など、風通しが悪い場所でで植物を管理していると発生しやすい害虫です。鉢のまわりを小さな白い虫が飛び回っていたり、鉢を動かしたら白い粉が飛んだように見えたときは、この虫が発生しています。
これらの駆除するには、一旦戸外に出して、ベニカXなどのスプレー式の殺虫剤を散布します。ハーブなど薬剤を使いたくない場合は、食用酢と焼酎を半々に混ぜたものを50倍に薄め、スプレーで散布してみてください。かなり臭いがきついので鉢にビニール製のゴミ袋などをかけて、その中でスプレーし、しばらくしてから袋をとるとよいでしょう。
同じ薬剤を繰り返し使うと害虫に耐性ができて効き目が低下してきますので、数回散布したら薬をかえてみてください。

○徒長に注意
寒さに弱いハーブ類などは鉢植えにして室内の日当たりのよい窓辺で管理する方も多いと思います。でも、光不足で室温が高いと、ひょろひょろと伸びてしまいがち。この状態を「徒長」といいますが、成長しているようで、実は弱っているのです。春先に外に出すと、寒さに当たって枯れてしまうこともあります。
徒長を避けるには、暖かくしすぎないことも大切。暖房の強くない部屋や、南側の軒下にビニールをかけて置くなど、置き場所も工夫して成長をおさえてください。

○水切れに注意
ポインセチア、シクラメン、アザレアなど、現在店頭に並んでいる鉢花は鉢に対して花や葉が多いので、とても水切れしやすいのです。毎日鉢土の表面に触ってみて、表面が乾いたらたっぷり水やりしましょう。ただし、鉢の受け皿に水をためると根腐れしやすいので、水やり後に皿にたまった水は捨てるようにしてください。