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強い日差しと乾燥に負けない植物(2)

前回に引き続き、日差しと乾燥に強い植物のご紹介です。
今の季節は何でもきれいに咲くのですが、暑くなってくると花がなくなってしまうものが多いんですよね。
以下にご紹介する品種は真夏にも切れ目なく花を咲かせ続ける植物ばかりですから、5月から植える花壇や鉢植えの候補としてくださいね。
今回は草花(1年草や宿根草)も含め、大きなものからほふく性のものまで幅広くご紹介しますね。

○エンゼルストランペット
どなたもご存知の品種だと思いますが、大きな花を春から秋まで切れ目なく咲かせます。下向きに花をさかせるものと、上向きに花が咲くもの(最近は上向きをダツラと呼びます)の2系統があります。花色が豊富で、八重咲きもあり、香りのよい品種が多いのも魅力です。

○ジニア
昔から仏花として栽培されている百日草ですが、ガーデン用として欧米では人気品種。いろいろな花色のものが開発されています。
次々に八重の花が咲き、花びらが硬質なので傷みにくく、開花期が長いので夏の花壇や鉢植えには最適です。

○フロックス「ピオリア」

従来品種のフロックスは夏の暑さが苦手で枯れこんでしまうことが多かったのですが、サントリー開発のこの品種は暑さに強く、夏もずっと花を咲かせます。種子がつかないので、花がらを摘む必要がありません。ただし、水切れを起こすと一度に枯れることがあるので保水性のある大きな鉢植えにするか、こまめに水遣りができる方むきです。

○ポリゴナム(ヒメツルソバ)
乾燥、日向に強く、かなり乾く場所でもまず枯れません。小さなボール状のピンクの花をたくさん咲かせます。ほふく性で地面を這い広がっていきます。乾燥する場所のグランドカバーとしておすすめ。

○プチシャンテ
ハンギングバスケットにも使えるミニタイプの修景バラですが、5月から12月末までずっと花を咲かせ続け、夏の間も花が絶えません。
一般に、バラは夏の間蕾を切り取ってて株を守るのですが、この品種はそうした気遣いも無用です。鮮やかな花がたくさん垂れ下がる様子はとても華やかです。

○ヘメロカリス
キスゲの仲間の丈夫な宿根草です。花は1日花(朝開いて夜しぼむ)ですが、次々に咲くので夏の間切れ目がありません。乾燥に強く、耐寒性もあり、花壇に植えたままでよいので手間がかかりません。

○コンボルブルス
小さな朝顔のような花を切れ目なく咲かせ、枝が枝垂れる宿根草。
細い茎がしなやかで、高さのある場所や寄せ植えにすると美しいです。
暑さにはとても強いので、夏は頼れる品種。逆に暗い場所では花が閉じたままになってしまいます。

○ニーレンベルギア
涼しげな白や紫の小花を株いっぱいに咲かせ、花壇、鉢植え、ハンギングと多用途に利用できます。毎年、より強健で花つきがよい品種が開発され、どんどん植えやすくなってきています。高温を好むので夏には強く、乾燥にも強い。咲き進むにつれ枝が間伸びしますが、刈り込むとまたきれいになります。

○カンナ
真夏の球根植物の代表ともいえるカンナ。日差しに負けず、力強い葉で明るい花を咲かせます。でも、古い印象の植物ですよね。
葉も鑑賞できる「トロピカンナ」は新鮮なイメージでおすすめです。トロピカルムードたっぷりの赤い縞葉は、それだけでたいへんな存在感があります。

ほかにも下記のような品種はみな暑さと乾燥に強いですよ。
園芸ネットで検索していただくと出てくる品種もありますので、ぜひご覧ください。

ハナスベリヒユ ゲラニウム ミクルマスデージー
エリゲロンカルビンスキアヌス ダリア
マダガスカルジャスミン ビンカミノールとビンカマジョール
ラナンキュラスゴールドコイン など。