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11月の作業・落ち葉で堆肥づくり

11月は落ち葉の季節ですね。来春のために、落ち葉を使って堆肥作りをしましょう。ベランダ園芸の方にも手軽にできる方法をご紹介します。

利用する葉は落葉広葉樹がベスト。ハナミズキ、楓、プラタナス、ケヤキ、柳、梅、紅葉、アジサイ、ポプラ、クヌギやコナラ、ブナなどです。針葉樹や常緑広葉樹の葉よりもずっと発酵が早いのです。ただ同じ落葉広葉樹でも、イチョウと桜、クスノキは発酵に1年以上かかってしまうので、ご注意ください。

落ち葉に枯草や刈り草を混ぜても大丈夫ですが、雑草の種が入らないよう注意します。発酵しても種は死なないので、種が入った堆肥を使うと庭中が雑草だらけになってしまいます。

堆肥の作り方ですが、少量作るだけなら、ストッキングやミカンのネットで作るネット堆肥がおすすめ。落ち葉や枯草をネットにぎゅうぎゅうにつめ、口を縛って水を入れたバケツに数時間浸します。取り出して水を切り、ポリエチレン袋に入れます。ポリ袋は水分を通さず空気を通すので、堆肥の発酵には最適です。口を閉じると空気の流通量が足りなくなるので、口は折りたたむだけにします。
これを幾つか作って段ボール箱いっぱいにつめ、蓋を閉めてベランダの片隅などの日陰に置きます。1ヶ月に1度、ポリ袋から出して全体をかるく揉み、同時に水分の量をチェックします。水分が多すぎて袋に水がたまっているなら、ネットのまま1日乾かします。反対に乾燥しすぎていたら少し水をかけ、またダンボールにしまいます。
3ヶ月くらいたつと茶褐色になって使える状態になります。完全に熟成させるには、もう1ヶ月ほど置いたほうが安全です。できあがりは元の量の半分くらいです。うまく発酵が進んでいれば途中で殆ど匂いが出ないので、ベランダや狭い庭でも安心して作れます。