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11月の作業・落葉樹の剪定

11月は、年間で最後の庭木の剪定シーズンです。この時期には主に落葉樹を刈りこみます。夏季にも剪定できますが、しっかり形を整えるには秋から冬の剪定が大切です。

まず最初に不要な枝を取り除きます。枯れ枝や、変な場所から出たり、好ましくない方向に伸びてその木の成長を阻害しそうな枝です。ほかの枝に絡みついたり交差するように伸びたもの、木の成長方向と逆向きに伸びたもの、樹冠の内側の枝、木の根元から発生する若枝(ひこばえ)など。こうした枝は樹形を乱し、葉が繁ったとき日当たりや風通しを阻害するので切り落とします。その際、枝のつけ根から切り落とすのがポイントです。道具は、太い枝は剪定用のこぎりで、細いものは剪定ばさみを使います。

次に、木の形を整え、木が大きくなりすぎるのを防ぐために、樹冠の刈りこみを行います。落葉樹は葉が落ちて形もわかりやすくなっていますから、自分の好みの形・大きさの樹冠を思い描きながら、はみ出す枝先を刈りこんで行きます。この際のポイントは、外側を向いている芽の上で切ること。そうすると、新しい枝が外側に伸び広がって行き、美しい樹冠を作ることができます。道具は刈りこみばさみを使い、丸く、四角く形づくっていきましょう。
仕上げに、離れた場所から樹木全体の形を見て、不自然なところを整えます。

花木は品種により花芽のできる時期が異なり、冬に枝を落とすと翌年花が咲かなくなることがありますので注意してください。ほとんどの花木は開花直後に剪定します。また、常緑樹は夏の剪定が基本ですのでご注意下さい。