栽培ガイド

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3月の芝生のお手入れ

○西洋芝、高麗芝は張りつけを始めましょう

3月から4月にかけてが芝張りの適期です。
芝生に初めて挑戦する方のために、造成の段階からお話しましょう。

1.日当たりと水はけのよい場所が第1ポイント
緑のじゅうたんのような美しい芝庭にする第一のポイントは場所選びです。

2.よい苗選び
芝の苗(ソッド:四角い板状の土付き苗)はイキのよいのが一番大切。
切り取られたシバは乾燥に弱いので、できるだけ青々したものを選び、入手後は速やかに植えつけます。コガネムシなどの害虫が潜んでいることもあるので、ソッドをひっくり返し裏側の点検を忘れないようにしましょう。

3.芝を植える場所をよく耕すこと
芝がのびのび根を伸ばせるように造成します。
芝の根は長いものでは30cm以上にもなりますから、芝を張るところは20~30cmの深さまで十分に掘り起こします。
痩せた土地ならば、この時点で緩効性肥料(窒素、リン酸、カリが同量)を1㎡あたり100gほど混ぜておきます。

4.凹凸なく平らに芝を張ること
さあ、張り付けです。芝の張り方は幾通りかありますが、最も一般的で経済的な「目地張り」を紹介します。
レーキで土の塊を砕きながら土をならし、周囲よりソッドの厚さ2㎝くらい低くなるようにトンボで整地します。
ソッドを2~5cmの間隔をあけてずらしながら張り付けます。
ソッドより大きい板に乗りながら作業すると、凹凸が出ません。この凹凸なく張ることが美しい芝生にする大事なコツなのです。

5.ソッドが地面と密着するよう踏み固めます。
両端の隙間を埋め張り終わったら、板をソッドの上に置いて踏みつけます。

6.ソッドの隙間を土で埋めます。
詰め込むようにしっかりと、がコツです。

7.目土掛けをします
土をふるい(3ミリ目以下)に入れてふるいながら、芝の葉先が隠れない程度にソッドの上にかけます。

8.もう一度、踏み固めます。

9.張りつけの最後のポイントは水やり
水浸し、になるくらいたっぷりと水をやります。水が引くのを待って、2、3回これを繰り返します。

10.雑草抜きをコマメに、これも大切
1、2週間すると雑草が発生します。芝が表面を覆い尽くすまではこまめに雑草を抜いてやりましょう。


○傷んだ部分を張り替えましょう

日差しがめっきり明るくなって来るとともに、通年生育するものや芝より先に伸び始める雑草が動き始めます。今のうちにこれらを抜き取りましょう。ただし、根を残さないように気をつけてていねいに抜きます。こうしておくと春から先の雑草退治がとても楽になりますし、除草剤の使用を最低限に押さえることができます。


○西洋芝には施肥を

芝生は刈り込みを定期的にしますから、その分肥料をたくさん必要とします。
西洋芝は早春から生育を始めるので、年4回の施肥は3月がスタートです。
肥料はまきやすく、肥料あたりを起こしにくい芝生専用のにするとよいでしょう。
均一にまけるよう、小さな区画に分けて順にまいていくと比較的上手く行きます。
適量は1平米あたり40~50gくらいですが、多くすると雑草がはびこる原因にもなるので、少なめを心がけましょう。