栽培ガイド

1月のベリー類のお手入れ

ベリーの名の付く果樹は?

辞書によると「ベリー」とは「核(果実の中心の固い部分)のない果肉の柔らかな食用小果実」とあります。誰もが1番に思い浮かべるストロベリー、つまりいわゆるイチゴはオランダイチゴで、これは多年生の果菜に入り、果樹ではありません。
果樹に分類されるベリーと名のつくものには、ブルーベリー、クランベリー、ジューンベリー、ブラックベリー、ラズベリーなどがあります。
このうち、ブルーベリーとクランベリーはツツジ科、他はオランダイチゴと同じバラ科に属します。どれも花も実もかわいい今人気の果樹です。
今年1年、この欄で栽培方法をみてみたいと思っております。
日本ではこの他に野生するバラ科のイチゴ類に、果実が熟すと橙黄色のモミジイチゴ、赤く熟すクマイチゴ、クサイチゴなどがあります。いずれも食べられ、そのさっぱりした甘さは山歩きやハイキングの楽しみの一つです。1度探してみてください。

休眠期の1、2月は剪定の適期
バラ科のベリーではとげのあるものが多いので、軍手などをして手指を引っ掛けないように注意しながら作業してください。

ブルーベリー:
植えつけて4年目以降剪定します。それまでは枝を伸ばしてやります。  
また、収獲できるようになって3年経った枝は株元から切り捨て新しい枝を出させて更新します。

ラズベリー:
昨年実をつけた枝(2年枝)は基から切り捨てます。昨年実をつけなかった枝で太いものを5,6本残し、残りは基から切り捨てます。
残した太い枝の脇枝は20~30cmくらいに切り詰めます。

ブラックベリー:
出てから3年経った枝は基から切り、新しいシュートに更新します。
昨年出たシュートは先端を切り詰めます。
いずれも込んだ部分や内側に向かって伸びる枝、徒長した枝は切り取りましょう。

元肥の季節です
鉢植えなら固形肥料を鉢の縁に3個ほど埋めこんでやりしょう。
ブラックベリー、ラズベリーのキイチゴ類や木の小さいクランベリーは植えつけ、植え替え時に元肥を土に混ぜ込んでおけば、その後肥料は少量で十分。

その他の注意
ツツジの仲間のブルーベリー、クランベリーは乾燥が苦手です。チップやピートモスで根元を覆ってマルチングしてやりましょう。ブラックベリーにも有効です。