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7月の球根のお手入れ

○7月の球根類 

花の終わったアマリリスは生育期中。半日陰において球根を育てます。
ヒメノカリス、サンダーソニアに続き、ダリアやユリ、グラジオラス、カンナ、グロリオサなど、春植え球根が次々開花します。
秋植え球根は休眠期です。
リコリスなど夏植え球根の中には、そろそろ植えつけ時期のものがありますから、忘れずに。


○7月の管理のポイント

カラーは梅雨の高温多湿に弱いので、雨よけをし、日差しも半分くらい遮光する必要があります。
グロリオサは真夏の直射日光、特に西日は避けましょう。
他の春植え球根はおおむね日当たりを好みます。 

水やり:
だいたいこの季節に花の咲く春植え球根類は乾燥が嫌いです。
水やりは十分に。
が、球根に直接水をかけないように気をつけましょう。

肥 料:
グラジオラス、カンナには月に1、2回、化成肥料の1000倍液肥を施します。
他はいりません。


○アリウム、ラナンキュラスの球根の堀上げ 

掘りあげ時期、掘り上げ方、保存については他の秋植え球根類と同じです。
アリウムは実生でも分球でも増やせますが、球根を取りたいときには、花のあとに、再度液肥で追肥しておきます。
ラナンキュラスは6月下旬から7月はじめに掘りあげてもかまいませんが、日陰に移して夏越しをさせ、秋を待って掘り上げる方法もあります。
この場合は水やりは1ヶ月に2回程度とします。 


○ユリ、グラジオラスの支柱立て

草丈があり、花の大きなユリやグラジオラスは倒れやすいので、支柱をたてておくとよいでしょう。

グラジオラスは最近は草丈もさまざまで、今までのイメージを変えるようなものも出てきています。植えつけてから約100日で花を咲かせますから、7月初旬に植えつければ9月末から10月のは
じめに花が見られるかもしれません。


○夏ズイセン(リコリス)の植えつけ

夏ズイセン(リコリス)は、かのヒガンバナの仲間です。
中国や日本が原産で、日本の風土にあっているせいか、球根を掘りあげたり、乾燥させたりする手間がかからないのが、なにより魅力です。
色も赤以外に白、黄色、クリーム色、薄紅紫などがあります。

地植えが適しています。
水はけよく半日以上日が当たるところなら、どんな土壌でも大丈夫です。
球根は買ってきたら乾燥しないうちに早めに植えつけてください。

植えつけは10~15cm間隔、深さは8~10cmにし、緩効性化成肥料を少し土の上に施しておきましょう。
肥料は少しでよく、追肥もいりません。


○来年もシクラメンを咲かせるために-3    

25℃以上の高温期に入り、葉の数も少なくなります。生育もほとんどしない状態になります。
このまま徐々に生育させて夏越しさせる(非休眠法)方法と、葉をすべて枯らしてしまう(休眠法)方法があります。
ガーデンシクラメンは比較的暑さに強いので、休眠させずに夏越しすることがわりと簡単にできます。
休眠させるかどうかは、残った葉の数が10枚以上あるかどうかで決めます。
ガーデンシクラメンはどちらかというと休眠させない方が、成功率が高いようです。

置き場:
直射日光や雨の当たらない涼しくて風通しのよい、北側などに。
    
水やり:
休眠株は水がかからないように別にしておきましょう。
非休眠株はこれまでと同様に扱いますが、葉の数が減る分、必要とする水は減るので、くれぐれもやりすぎて根ぐされを起こさないように。水やりはもちろん涼しい朝か夕方に。
底面給水の場合は1週に1度は受け皿の水を取り替え、水は皿の半分程度に止めます。

施 肥:
休眠株には与えません。
2週間に1度とし、カリ分の多い液肥を2000倍と薄くし水やりを兼ねて与えます。ガーデンシクラメンは週に1回にしましょう。

病害虫:
球根が割れたりしなように、ベノミル剤を散布します(非休眠株)。
乾燥するとホコリダニが発生しますから、殺ダニ剤を。