栽培ガイド

8月の野菜のお手入れ

○8月の手入れ

暑い日が続きますね。
この時期は乾燥と病虫害に悩まされることが多くなります。
除草、マルチングによる乾燥防止と、定期的な薬剤の散布などの手入れを行いましょう。

果菜は収穫が続きます。定期的な追肥は欠かさず行いましょう。

はじめて栽培する品種は、収穫適期を見極めることがなかなか難しいものです。
オクラは開花後1週間以内で、若いさやが7~8cmになった頃に早めに収穫を。10日以上大きくすると、さやが硬くなり、すじができて食べられなくなってしまいます。
とうもろこしも時間がたちすぎると実が硬くなってしまうので、皮がまだ緑色で雌花のひげが茶色になり始めた頃に収穫します。
枝豆はまめの上から手で触ってみて、さやの中の豆が大きくなってきたら、さやが緑のうちに収穫します。黄色くなってくると豆は硬くなり、食味も悪くなります。
ナスやキュウリもなるべく過熟しないうちに収穫を。これにより、株を弱らせることなく長く収穫でき、また次の実のための花付きもよくなります。

モロヘイヤやツルムラサキなどの夏の葉菜は柔らかな芽先を摘み取り、頻繁に収穫します。芽先を摘むとわき芽がたくさん伸びて収量も増え、長く収穫できます。
近ごろ話題の中国野菜、空芯菜は夏におすすめの葉菜です。
たいへん丈夫でよく育ち、根元からぽきぽきと茎を折り取って収穫するとまたすぐにわき芽が育ち、たくさん収穫できます。暑さにも強く、長い期間収穫できて手間要らず。ビタミンもたっぷりです。

春まきがベストですが、9月までは種まきできますので、ぜひお試しください。

8月も後半になるとそろそろ台風が心配な季節となります。大きく育って倒れやすそうな野菜には支柱を立てたり、防風ネットで
保護しましょう。


○種まき

この時期に種まきできる主な野菜は下記のとおりです。

にんじん…畑にじかまきします。芽が出るまでは水を切らさないのがポイントです。酸性土ではうまく育たないので、種まきの1週間ほど前に苦土石灰をまいて土を中和しておきます。種の発芽をよくするために、種まきの数時間前に種を水につけて吸水させてから、厚めにまきます。軽く土をかけてうすく切りわらをかけ、発芽させましょう。芽がでてからは徐々に間引いて大きくします。

大根…夏まき品種のまきどきです。土を深く柔らかく耕し、窒素分の多い化成肥料を混ぜ込んで畝を立てます。25cm間隔で、1箇所に数粒ずつ種をまいて、1cmほど土をかけます。芽が出て葉が互いに触れ合うようになったら徐々に間引き、1箇所に1本に仕立てます。

8月下旬にはカブ、小松菜、春菊なども種まきできます。


○ナスの更新剪定

初夏から実をつけ続けてきたナスですが、8月はいったん収穫をお休みして剪定すると、秋口からまたたくさん収穫できるようになります。

8月上旬に各枝の下1節目の上で切り詰めます。1週間ほどすれば新芽が出てきて9月からはまたおいしい秋茄子が収穫できるようになります。