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8月の球根類のお手入れ 

8月の球根類 

ダリアやユリ、グラジオラス、カンナなど、春植え球根が暑いさなか、花の少ないときを彩ってくれています。
秋植え球根は休眠期です。
夏植え球根は、8月末から9月はじめに植え付けます。
夏植え球根類は、植えてから咲き出すまでが短いものが多く、また、植えつけなくても芽を出して咲き出すものもあります。

○8月の管理のポイント

置き場:
春植え球根は日当たりに。
乾燥保存中の秋植え球根は涼しい北側の日陰に。 

水やり:
ダリアやカンナ、グラジオラスなど今花の咲いている春植え球根類は水切れしないよう、多めに水やりしましょう。
乾燥保存している秋植え球根に、不注意で雨や水がかからないよう気を付けてください。

肥 料:
グラジオラス、カンナ、ダリアに月に1、2回、化成肥料の1000倍液肥を施します。
花の終わったカラーにはお礼肥えを月1度与えます。
他はいりません。


○カラーの夏越し 

カラーは高温多湿を好む湿地性種と、乾燥地を好む畑地性種の2種類がある春植え球根です。
ブライダル用でポピュラーな白い四季咲きのは前者、最近よく鉢植えでみる色とりどりのは後者で、初夏から夏にかけ咲く一季咲きです。
カラーは夏越しが難しいとされてきましたが、最近は改良され丈夫になってきました。畑地性のをポイントを押さえて管理し、来年も花を咲かせてみましょう。

そろそろ花が終わるので、種を実らせないように早めに抜きとります。暑さには比較的強いですが、暑い時期に土が湿りすぎていると、すぐに根ぐされしたり軟腐病にかかります。
水は土が白く乾いてきたらたっぷりやる、を守りましょう。
置き場所も、雨に当たらない日当たりと風通しのよいところにします。


○夏植え球根の植えつけ

8月下旬から9月は夏植え球根の植えつけどきです。
コルチカム、ネリネ、ステルンベルギア(キバナタマスダレ)サフランなどがあります。
いずれも日当たりがよい場所で、水はけのよい土が適します。
鉢植えの場合、ネリネ以外は緩効性肥料を元肥としてすき込み、球根の先が隠れるくらいの深さに植えつけます。
ネリネは球根の肩から半分くらいが出るくらいの浅さに植え、植えつけ時の肥料はいりません。
そのあとは乾燥気味に育て、過湿にならないようにしましょう。

いずれも葉よりも花が先に咲き、植えつけてから花が咲くまで期間が短い、という特徴があります。
なかでも、コルチカムは土や水がなくても、日が当たってさえいれば咲くという手軽さが魅力です。机の上に放っておいても大丈夫。ただし、来年も咲かせたければ、花の咲いた後すぐに植えつけて肥培しなくてはなりません。


○ダリアの切り戻しと追肥

ダリアはメキシコが原産で、日当たりと冷涼な気候を好みます。
信州や北海道で見るダリアが、色鮮やかで華やかなのもうなずけます。つまりは、関東以西では栽培はすこし難しい、ということです。
特に花が咲きつづけたうえに、暑さが厳しくなる8月はすこしお疲れ。花はお休みさせてあげましょう。
中旬に、地上30cm程度のところまで切り戻し、10日に一度は薄めの液肥をやります。
秋になると、一層色鮮やかになった花が楽しめますよ。