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最終更新日:2024/04/11
ブルーベリーの栽培方法
ブルーベリーはツツジ科の低木で、生食、ジャムなどにおいしく、家庭での栽培も広がっている人気ナンバーワンの小果樹です。品種は大きくハイブッシュ系、ラビットアイ系と、サザンハイブッシュ系などのハイブリッド系に分かれます。ハイブッシュ系は果実の品質がもっとも良く、寒冷地~一般地向きで、暖地には向きません。ラビットアイ系は暖地向きで九州まで栽培可能です。ハイブリッド系はいずれも比較的新しい品種で、ハイブッシュ系やラビットアイ系、原種のローブッシュ系などを交配して作られ、耐暑性が強いなど特徴があります。品種はサザンハイブッシュ系、ノーザンハイブッシュ系などに分かれています。
土壌
ブルーベリーは酸性土壌を好みますので、一般的な培養土や他の植物が育つ庭で一緒に植えでもうまく育ちません。最適土壌酸度はハイブッシュ系がpH4.3~4.8、ラビットアイ系が4.3~5.3です。鉢植えの場合は、赤玉土にピートモスと鹿沼土を半々に混ぜて植えつけます。地植えの場合は、ピートモスやバーク肥料を深さ30~40cmくらいに十分すきこんで植えつけます。植え付け後1年くらいすると徐々に土壌がアルカリ性に傾いてくるので、ピートモスや鹿沼土を根元に乗せてマルチングするなどし、最適な酸度を保つようにします。土壌酸度計を使って酸度管理をすると安心です。
植え付け
植えつけ適期は秋~春です。よく日のあたる場所で、酸性で有機質に富む湿った土壌を好みます。深さ30㎝ほどの植え穴をあけて植え込みます。ブルーベリーは乾燥に弱く根張りが浅いので、根元は敷き藁などで保護します。水切れに弱いので、特に夏場は水を切らさないように注意してください。
肥料
3、6、9月に、油粕や化成肥料を少なめに与えます。石灰質肥料は避けます。また、土壌のpH値が高くなると鉄分欠乏症(葉が黄色っぽくなり、縞模様が出る)が出るので、硫安(硫酸アンモニウム)を少量ずつ数回与えてください。
剪定・整枝
植えつけ後数年は強い剪定は避けます。株立ち樹形となるので、株が込み合ってきたら古い弱った枝を根元から切り取ります。樹高1m位になると枝が混み合うので古枝や小枝を剪定し、新梢も強いもの2、3本を残して取り除きます。
開花・結実
開花結実は挿し木1年苗で植えつけ3年目頃からとなります。花芽は春に伸びた新梢の先端につくので、新梢は切らないようにしましょう。4月に開花し落花後50~60日で収穫します。果実は濃紫色になりポロリと落ちる直前に1粒ずつつまんで収穫します。開花期間が長いので、収穫も1ヶ月近く楽しめます。開花から収穫終了までは特に水切れに注意します。実は鳥が好むので、収穫期には防鳥ネットを張ります。
受粉
品種により自家結実性(1株でも受粉結実する性質)があるものとないものがあります。ハイブッシュ系は自家結実性ですが、異品種を混植した方が沢山収穫できます。ラビットアイ系は自家結実しないので、異品種を2本以上植えて互いに受粉させます。虫媒受粉なので、開花時に殺虫剤をまかないようにします。昆虫の少ない場所では、人工授粉させると実つきがよくなります。病虫害はほどんどなく、無農薬で栽培できます。