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最終更新日:2025/07/15
レモンの栽培方法
自分で育てて楽しむレモン。輸入されるレモンの果実はカビを抑える薬剤処理がされていますが、自分で育てれば安心して皮ごと楽しめます。柑橘類の中ではやや寒さに弱いのですが、暖地以外では鉢植え栽培にして晩秋から3月まで室内で管理すれば大丈夫です。
栽培適地
日当たりと排水のよい場所を好み、強い風や潮風があたらない温暖な地域が適しています。
地植えの場合の植え穴の準備
関東以南の太平洋側などの暖地では地植えで栽培できます。よく日の当たる場所を選び、直径80cm、深さ50~70cm程度の植え穴を掘ります。掘り上げた土の半分に腐葉土や油かす、または完熟堆肥をよく混ぜ穴に戻し、その上に混ぜていない土をかぶせます。土壌や堆肥が酸性の場合は、苦土石灰も加えてpHを矯正します。
植え付け
ポット苗は植えつけ直前に苗をポットから抜き、根を軽くほぐします。冬季以外はポットの土を崩さないように注意しそのまま植えます。株を支え、地表面より少し高く土盛りして軽く周囲を踏み固め、水をためられる溝(水鉢)を円状に掘ってたっぷりと水を流し入れます。支柱を立て、苗木を紐で結んで支えます。30cm程度の高さでよい芽を選び、その上5ミリくらいのところで切り返します。
鉢への植えつけ
6~8 号鉢に赤玉土6・腐葉土3・川砂1の用土、あるいは市販の培養土を準備します。植えつけ後、たっぷりの水を与えます。支柱を立て、鉢の高さと同じくらいの高さのところでよい芽を選び、その上5ミリ程度のところで剪定します。2、3週間後、固形の有機質肥料を鉢の周囲に埋め込みます。
植えつけが終わったら、乾燥防止と保温のために根元に敷き藁や腐葉土を乗せてマルチングしておきましょう。
施肥
花芽の発芽、発育、春枝の伸長などを目的とした春肥と果実肥大、春枝の充実を目的とした夏肥、花芽分化の促進や耐寒性を高めるための秋肥を行います。
仕立て方
植え付けから2年間ほどは自由に枝を伸ばさせます。3年目の春に込み合った部分の枝を根元から切り取ります。枝先に花芽があるので切らないようにします。背が高くなりすぎた場合は好みの高さの枝の分枝点で切ります。
結実までの管理
4~10月は日当たりのよい戸外で、11~3月は無加温の室内で管理します。春~秋の生育期間は月1回、配合肥料等を一握り程度根元に施します。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。ハダニの被害を防ぐには、春先にハダニ用の薬剤を散布します。鉢植えの場合は、植え付けて2年経ったら大きめの鉢に植え替えます。
結実する大きさになれば、5月頃に花が咲き、その後実がついて徐々に大きくなります。10~12月に黄色く色づいたら収穫してください。