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イタリアントマト サンマルツァーノ


本場イタリアントマトのおいしさをご家庭で簡単に。15年の歳月をかけて育種したとっておきのトマトです。

イタリア料理でおなじみの細長いトマト。これをサンマルツァーノ種といいます。
サンマルツァーノはとてもデリケートな品種。栽培する場所によって味が変わってしまいます。そんな弱点を克服したのがこちらのサンマルツァーノ。どこに植えても本場の味を再現できる新品種です。世界で初めてサンマルツァーノ同士のF1化に成功しました。

<サンマルツァーノ・レッドマジック> 
草丈が150~200㎝でやや高め。皮が薄く、リコピンが通常のトマトの約3倍。畑作に適しています。

<サンマルツァーノ・ベビードッグ>
草丈が35~40㎝で支柱が要りません。草丈が低いのでベランダで楽しめます。


●F1サンマルツァーノの育て方のポイント(畑の場合)

ポイント1:畑に窒素系のもと肥を入れない。
ポイント2:雨よけをつける。
ポイント3:花が咲いてから、置き肥えを1株にIB化成10粒程度株もとに2週間おきに施肥をする。

肥料をあげるタイミングが大事です。生育が旺盛のため植えたてに肥料をやりすぎると株ばかり大きくなり花が咲くのが遅れ収穫も遅くなります。少しづつ肥料を定期的に収穫が終わるまで忘れずにやり続けてください。植えたてたばかりは絶対に乾かさないようにしてください。

●F1サンマルツァーノの育て方のポイント(鉢植えの場合)

ポイント1:1苗に尺鉢以上を用いて、用土に窒素系のもと肥を入れない。燐酸系、カリ系、カルシュウムのもと肥を用土1リットル中1グラム程度入れると良いでしょう。
ポイント2:直射日光が1日8時間以上あたり、雨が当たらないところにおく。
ポイント3:花が咲いてから、置き肥えを1株にIB化成5粒程度株もとに2週間おきに施肥する。

トマトの収穫時には1日に2リットル程度水が必要になります。受け皿に水をためて朝から午後4時ぐらいまでは水につけて、夜は受け皿から出して乾燥させると良いでしょう。

生育にあわせて支柱などを立てる必要があります。からすよけのネットを張るのも良いでしょう。

水が多すぎたり乾いてかれるようなことが1度でもあると、病気や虫がつきやすくなります。水の管理に気をつけましょう。



●イタリア・Farmen社の料理用トマト・サンマルツァーノ交配品種と桃太郎とでトマトのパスタを作って比較してみました。
皮を湯むきし、大まかにきざんだ生のトマトをニンニク入りオリーブオイルで炒め、茹でたパスタと絡め、塩を振っただけの最も簡単な料理法です。

サンマルツァーノ交配品種は炒めても水っぽくならず、写真左上のように果肉がパスタによくからみます。味は甘味と深いコクがあり、酸味はほとんど感じません。イタリア南部でポピュラーなトマトのパスタの味そのものです。
桃太郎は写真右下のように水分が出ます。味は酸味が強く、あっさりとしたさわやかな風味です。
同じトマトでもまるで別の料理のように、異なる味になりました。
味はお好みですが、サンマルツァーノ交配品種はトマトだけでも濃厚な「うまみ」があることを実感できました。
↓サンマルツァーノF1品種↑
↓桃太郎↑



●どこでもサンマルツァーノは病気に強く、芽かきも不要。
調理もフライパンひとつでできるのでとっても簡単。
旨味と酸味のバランスが絶妙で後味が良く感動的なおいしさです。




(1)熱湯に10秒、湯剥きします。簡単に皮が剥けます。
(2)フライパンでオリーブオイルを熱します。
(3)湯剥きしたサンマルツァーノを投入します。
(4)さっと炒めて最後に塩を振る。おいしいトマトソースの出来上がり!たくさん収穫できたら一度に作って冷凍保存しておくと便利です。

※茹でたパスタに絡めトマトパスタに。うまみ成分が多いので味付けは塩だけで充分。本場イタリアの味がご家庭で簡単に出来ます。
※ピザソースにしても最高です。市販のソースでは味わえない独特の風味です。