栽培ガイド

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バラ苗のウドンコ病について

春先及び秋口にお届けするバラ苗については、若干ウドンコ病の跡が葉に残っているものがございます。
バラは一定の気温(15度~25度)でウドンコ病が発生します。弊社では苗の入荷後は複数の予防薬及び治療薬の散布を定期的に行っておりますが、一度ウドンコ病が発生した葉は見た目は元に戻りませんので葉に白いシミなどの跡がある状態でのお届けとなる場合があります。

バラの品種特性上、ウドンコ病は予防薬では完全に防除することができません。空気中には常に病原菌が存在し、春先や秋など一定の条件となると発生してまいります。
発生後の対処方法として、葉を全て落とすとする栽培書もございますが、弊社では著名バラ会のガイダンスに沿い、薬剤散布などの必要な処置済みの苗木については基本的にあまり葉を落とさずにご発送させていただいております。葉を落としてしまうと、次の葉が成長するまで苗木が光合成できず、成長が妨げられます。多少跡が見苦しくても、葉があるほうが苗木の生育には良い、という考え方によるものです。
また、ウドンコ病は致命的な病気ではありません。ウドンコ病が原因で枯れることはまずありませんし、暑くなってまいりますと自然に収まり、跡も目立たなくなります。
ただ、苗木のお届け後も、ウドンコ病は気候や栽培環境により繰り返し発生する場合がございますので、薬剤の散布等、通常のバラの栽培で必要とされるお手入れは行っていただきますようお願いいたします。